高校時代、新井素子にどはまりしていたのは、わたしだけじゃないはず。
でも、「ブラックキャット」の最終巻で、もうこの文体には合わないと思い、しばらく遠ざかっていました。
今回集団貸し出しをうけたものの中にこの本があって、読みはじめてみました。「ハッピー・バースディ」(角川書店)。
本名後藤明。女子なのに男としか思われない「あきら」は、ペンネームを「梧藤茗」として小説コンクールに応募します。
あきらの旦那さんの公人は編集者。彼女の才能を後押ししてくれるのですが、作品がベストセラーとなったためのインタビューでも、のろけ話をしてしまいます。
インタビューされている喫茶店で昼食をとっていた浪人生の裕司は、傍若無人な取材にうんざり。そして、あきらが近所に住んでいることを知り、嫌がらせを始め……。
そうそう、新井さんって、結構嫌な感触の作品書くんだよねー、と思い出しました。文体が独特だからごまかされてしまうけど、いやはや、怖いというか後味悪いというか。
嫌がらせのパターンとしてはありがちかと思うのですが、途中で公人が事故死してしまい、さらに救いようのなさが募る感じがしました。
でも、「ブラックキャット」の最終巻で、もうこの文体には合わないと思い、しばらく遠ざかっていました。
今回集団貸し出しをうけたものの中にこの本があって、読みはじめてみました。「ハッピー・バースディ」(角川書店)。
本名後藤明。女子なのに男としか思われない「あきら」は、ペンネームを「梧藤茗」として小説コンクールに応募します。
あきらの旦那さんの公人は編集者。彼女の才能を後押ししてくれるのですが、作品がベストセラーとなったためのインタビューでも、のろけ話をしてしまいます。
インタビューされている喫茶店で昼食をとっていた浪人生の裕司は、傍若無人な取材にうんざり。そして、あきらが近所に住んでいることを知り、嫌がらせを始め……。
そうそう、新井さんって、結構嫌な感触の作品書くんだよねー、と思い出しました。文体が独特だからごまかされてしまうけど、いやはや、怖いというか後味悪いというか。
嫌がらせのパターンとしてはありがちかと思うのですが、途中で公人が事故死してしまい、さらに救いようのなさが募る感じがしました。