タイトルからいって、「こころ」に関わる話なのかな? と思ったらその通りでした。
夏目漱石と弟子たちの交流を描くまんが、春日ゆら「先生と僕」(メディアファクトリー)。悔しいことに二巻しか見当たりません。
子規との交流を軸に、様々な文人たちとの関わりを描くこのまんが、わたしにはすごくおもしろくて、いちいち感心しながら読みました。
とくに印象的だったのは、寺田寅彦が勉強の苦しさを嘆く級友たちに、自分も勉強が好きではないので授業だけで覚えようとしている、何度もやっている君たちの方がよっぽど勉強好きだと語る場面。
どこかで聞いたことか……。あっ、「動物のお医者さん」だ! 追試を受けないように勉強するハムテル、実はこのエピソードがモデル?
それから、虚子が漱石に原稿を依頼するあたりのところもおもしろい。考えてみれば、読者にとって漱石は小説家、虚子は俳人な訳です。しかし、ある時点で漱石は英文学者(趣味は俳句)であり、虚子は小説家を目指す編集者であったのですよね。二人をつなぐのは子規であり、虚子は「闘志抱きて丘に立」つ前なのです。
これは国文学に親しむ人にはオススメだわー。
ところで、一関のK書房でようやく一巻を発見。小躍りして購入したわたしに、
「これ、二巻も出てますよー」と言ってくれたレジの方。もしかして、この本を読まれたのでしょうか。
ありがとうございます。そうですね、普通は二巻から買いませんよね……。
夏目漱石と弟子たちの交流を描くまんが、春日ゆら「先生と僕」(メディアファクトリー)。悔しいことに二巻しか見当たりません。
子規との交流を軸に、様々な文人たちとの関わりを描くこのまんが、わたしにはすごくおもしろくて、いちいち感心しながら読みました。
とくに印象的だったのは、寺田寅彦が勉強の苦しさを嘆く級友たちに、自分も勉強が好きではないので授業だけで覚えようとしている、何度もやっている君たちの方がよっぽど勉強好きだと語る場面。
どこかで聞いたことか……。あっ、「動物のお医者さん」だ! 追試を受けないように勉強するハムテル、実はこのエピソードがモデル?
それから、虚子が漱石に原稿を依頼するあたりのところもおもしろい。考えてみれば、読者にとって漱石は小説家、虚子は俳人な訳です。しかし、ある時点で漱石は英文学者(趣味は俳句)であり、虚子は小説家を目指す編集者であったのですよね。二人をつなぐのは子規であり、虚子は「闘志抱きて丘に立」つ前なのです。
これは国文学に親しむ人にはオススメだわー。
ところで、一関のK書房でようやく一巻を発見。小躍りして購入したわたしに、
「これ、二巻も出てますよー」と言ってくれたレジの方。もしかして、この本を読まれたのでしょうか。
ありがとうございます。そうですね、普通は二巻から買いませんよね……。