くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「青春サプリ。」バレー関連2作

2023-05-14 09:55:10 | 芸術・芸能・スポーツ
「あきらめなければ夢はかなう」

清風高校バレー部! 表紙中央は古藤くん(VC長野)、右は西川くん(パナ)ですね✨(左は富士通の高橋太くんか)
ネフローゼに苦しむ古藤くんが、自分の夢を諦めない姿。
プレーに自信がなかった西川くんがめきめき上達する様子。
支えてくれる山口先生。
スカウトしたい人たちに次々断られたエピソードは、笑ってしまいました。

IHで「西田のいる海星」に敗れたものの、春高はシード外から決勝へ!(対戦相手として出てきたのは大塚くん)
それから、大阪予選では際立っていた「常翔学園のエース」(←現グレベアの亀山拓巳くん)など、選手間のつながりも胸震えます。

「負けず嫌いのセッター」
金蘭会高校時代の中川つかささんが主人公。
159㎝の中川さんが憧れていたのは「世界最小最強セッター」竹下佳江さん。
先輩たちと成し遂げた春高優勝も嬉しいけれど、自分たちの代でも勝ちたい!
ライバルだった下北沢成徳が、準決勝敗退でショックを受けたけれど、次は絶対に負けられない決勝戦!

日本一を達成した中川さんが、コートにしゃがみこむシーンでは、大学で四冠を決めたあとに藤井先生のもとに駆け寄る姿が重なって、切なかったです。
Vリーグのトップチームからはスカウトがなく、東海に進学したあとのことも書かれていて、とてもよかった。

「ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」米虫紀子」

2023-05-04 18:47:06 | 芸術・芸能・スポーツ
初期段階では「バレーを楽しいと感じ、好きになること」が大事。
恐怖心が先に立つと、のびのびとプレーできなくなる。気長に、遊びの一環として、楽しく。しかるのではなくて、励ましながら伸ばしていく。
ポジションは決めず、グローバルに育成。15.6歳くらいからでよい。

優勝するチームに必要なことの一つは、しっかりと練習を積み、チームを完成させること。そしてもう一つは、選手同士がお互いを信頼すること。その信頼関係のもと、チームが一丸となってすすまなくてはいけない。

ブラジルバレーは日本から学んだことが始まり。代表監督ベルナルド・レゼンド氏(ブルーノの父)
「猫田さんはバレーを変えた革命児だと思います。あの、スピードがあり、相手に手の内を見せないトスは、画期的でした」

リベロはチームの心だ

偉大なチャンピオンというのは、困難を挑戦に変えられる。

日本男子には波があった。清水邦広、越川優、福澤達哉らは有望だと思う。
自分たちのプレーに自信を持てば、よりよい選手に育つのでは。
日本はいつまでも70年代の栄光にしがみついているんじゃないか。どうして新しいことを取り入れないんだろう?
融通がきかず、選手の芽を摘んでしまっているのでは。15~16歳、17~19歳が一番大事。この時期に何を得たかによって、彼らのその先が決まる。

マルキーニョ
ハングリー精神を! 精神を鍛えられていないと、上のレベルに上がっていくのは難しい。

日本は器用さやディフェンス面では優れている。それにパワーを加えるという大事なことを忘れている。
「君が今日することは、明日結果として表れる。今日いいことをすれば、明日はいい実を収穫できる。でも何もしなければ、何の結果も得られない」(父)

選手は、ソリストではなく、オーケストラの一員。一人でも「僕は特別だ」と思ってしまったら、もうダメなのです。レゼンデ

バレー選手がブラジルでよく言われることは、「一日一頭のライオンを倒せ」ジバ

バレーボールだけでなく、「人を育てる」ことを考えさせられる本。
マルキーニョスさんは、その後日本で監督をされており、今は東京グレートベアーズのコーチです。