くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ロン先生の虫眼鏡」光瀬龍+加藤唯史

2010-01-01 00:10:12 | コミック
あけましておめでとうございます。
年末に、たいへん嬉しいことがありまして。
ふふふ……。ずっと探していた「ロン先生の虫眼鏡」(秋田文庫)をみつけたのですよー! ①だけなんですが。でももうずっと探し求めていたので、大興奮です。
作者は光瀬龍、作画は加藤唯史。奥付によると平成15年に出版されているのですが、なかなか見つからない。チャンピオンの方の古いコミックスも含めて探しているのですが、「マカロニほうれん荘」や「ナナハンライダー」はよく見るのにまるでなく、さらに「エコエコアザラク」まで発見したのに……。
でもいいの。見つけたとき、すごく嬉しかったから!
ロン先生。作品には全く何の説明もないまま「ロン先生」と呼ばれている男性(おじさん。おそらく光瀬さんの分身でしょう)が登場し、近所に住む少年・元太とそれよりも多少年上らしい(高校生?)洋子に、昆虫のことをいろいろとレクチャーしてくれる話です。
ミツバチの分封。ナマズの地震予知。外来種によって侵食されていく池の生態系。(ライギョとアメリカザリガニです)
現在では広く知られているエピソードも結構ありますが、生物に興味のある方には楽しい本ではないでしょうか。
とある施設で目玉にしようとしていたピラニアが、構内の他の池に逃げ出してしまったことから、ロン先生にSOSが。このピラニアを導入したのは彼の友人なのですが、金儲けを考える余り弱肉強食の世界観に陥っている。ロン先生には寂しくてなりません。
しかし、ピラニアは水質や水温に非常に敏感な魚であり、特定の状況下でなければ生きていけないことをロン先生に教えられた友人は、強者にもどこかに弱点があることに気づくのです。
ただ、金魚についての項目で、「青森県のある沼にテツギョという魚がいる」と書いてあるのですが、テツギョって青森にもいるのですか? わたしは宮城のしか知らないのですが。
何にせよ、とってもおもしろかったので、これからも地道に探し求めたいと思います。
という訳で(?)今年もよろしくお願いします。