くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「本棚探偵 最後の挨拶」喜国雅彦

2017-06-27 05:12:30 | 書評・ブックガイド
 心待ちにしていた「本棚探偵 最後の挨拶」(双葉文庫)。
 これで一旦終わりだそうです! えーっ、もっと読みたい!!
 わたしの本棚には、なぜか一冊見当たらず、「生還」は読んだっけ? ああ、でも北原さんとロンドンには行ったよな。あ、「生還」と「冒険」はある。「回想」は?
 といろいろ考えましたが、「最後の挨拶」は面白く読みました。
 目次を見たら「教師の手には本がある」という項があり、最初に読んでしまいました。喜国さんの担任の先生が翻訳した本を送ってくれたそうです。しかも、そのために北米に四十日間滞在した。計算すると喜国さんが在学中のことらしい。
 また、変なエピソードをさらっと話してくれる国語の先生や、多摩美術大学時代に文学の授業を教えてくれた奥野健夫(文芸評論家の奥野健夫です!)とその娘さん(三島から手紙をもらったそうです)の話題も紹介されています。
 有栖川有栖に「キクニさんみたいな人が学校の先生になって面白おかしく薦めてくれたら、本を好きになる子供かもっと増えるやろうに」といわれたそうです。
 わたしもプッシュしていかなきゃーと思いました。
 「IN☆POCKET」をばらして綾辻作品を自家製本したり、震災ボランティアに行ったり、しりとりしたり日下三蔵さんの本を片づけに行ったり、今回も盛りだくさんでした。

 あ、あと「メフィストのまんが」も買ったんだった。どこにしまい込んだのだろう……。
 わたしも本の管理をなんとかしないといけないですね。

「卒業ホームラン」徹夫について

2017-06-26 20:37:15 | 文芸・エンターテイメント
 息子が大会で、わたしの勤務校と試合をすることになりました。
 うちの生徒たちは優勝候補。息子はどちらかといえば運動が苦手です。わたしは一般生徒の引率で行ったのですが、実際にいくまでは表立っては勤務校の応援をしなければならないのだろうと思っていました。
 でも、実際卓球だと団体声援はほとんどなかったため、ギャラリーから見ていることができたし、うちの生徒たちも結構気にしてくれたので心穏やかに過ごせましたよ。
 ベスト4に残った生徒相手に、息子としては思った以上に粘って頑張りました。いい試合だったと思います。スコアはストレート負けですが、リードする場面もあった。三年生引退に悔いはないでしょう。

 長々と息子のことを書きましたが、こうやってみると、わたしはやっぱり徹夫が好きじゃないなと感じるのです。
 徹夫って、重松清「卒業ホームラン」の主人公です。中学二年生の教科書に載っていて(一部省略あり)、ちょうどこのころ授業で取り上げていました。
 少年野球チーム・富士見台クリッパーズの監督で、現在子どものことで悩んでいます。娘の典子はやる気を失って勉強しないし、息子の智は野球の技術がなくて試合に出せない。
 悩んでいる割には、チームの連続勝利のために智をベンチからも外すし、ぼろ負け確定すれば今日の試合なら出せたのにと後悔し、しかも、「この試合なら、智を出しても誰からも文句は言われなかった」とか(「文句」!)、「俺は智の父親として、この監督のことを一生許さないだろう」とか言って。
 ついでに指摘しておけば、典子が試合に来なかったときは「今日の試合だけは、見られたくなかった」なんていってる。見られたら、当然「頑張ったっていいことない」を証明してしまったと典子に思われちゃうからですよね。
 ラストでは「野球は、家を飛び出すことで始まり、家に帰ってくる回数を競うスポーツ」だとして、なんだか悩みも解消されていますが(智が「野球好きだもん」というから)、実際典子に何というつもりなのか……。
 生徒たちは、徹夫について、智をベンチから外したのは、やはり「負けず嫌い」だから勝利を逃したくなかったのだろうと読み解きます。
 野球部の生徒は、出してやるべきだと書いてきました。チームのためにこれだけ頑張った子を、出場させないまま卒業させるのはどうかと思う、と。
 クリッパーズのチームメイトたちはどう思っていたのでしょうね。教科書ではカットされているけど、彼らはもともと智の友達が多いんですよ。
 徹夫は、中学生で野球部に入っても、レギュラーは無理だと言います。途中で「もっとうまければ」と口に出して、嫌な言い方をしたと悔やむ場面がありますが、こっちの方がひどくない?
 わたしの「卒業ホームラン」の読み方は、偏っているでしょうか……。

「PTAグランパ!」中澤日菜子

2017-06-22 20:55:47 | 文芸・エンターテイメント
 この学校、一年ごとに執行部のメンバーが一新するみたいです。突然PTA会長になっても大丈夫? 会長や副会長は継続するイメージが強いです。知人は子どもさんが四人いて、七年間会長でした。
 中澤日菜子「PTAグランパ!」(角川書店)。タイトル通り、おじいさんがPTA役員として頑張る物語です。
 
 武曾勤(むそ つとむ)は、大手の会社を勤め上げて悠々自適の毎日を送っています。娘が離婚して、孫の友理奈を連れて戻ってきました。キャリアウーマンの彼女は猛烈に忙しく、妻の幸子もサークル活動で出かける毎日。
 なんだかんだで副会長を引き受けることになった勤ですが、古株の役員さんや若すぎる会長結真(二十四歳! 奥さんは高校時代の養護教諭!)に困惑したまま、運動会で長話をしてひんしゅくをかったり(熱射病で倒れる子続出!)若手の先生の冤罪を晴らそうとしたり、怒涛のように毎日が過ぎていくのです。
 もう一人の副会長順子が、頼りない主婦からどんどん成長していくのもおもしろい。
 
 わたしも今年校外指導部長を引き受けましたが……。PTAも大変ですよね。いつも学校のためにありがとうございます。

 

「その日本語、ヨロシイですか?」井上孝夫

2017-06-20 22:55:33 | 芸術・芸能・スポーツ
 「重版出来」のあとがきで、新潮校閲部の井上孝夫さんのことが紹介されており、ずっと読んでみたかった一冊です。先日テレビで井上さんのことを話している方いて、やっぱりこの本を探してみようと思ったのでした。
 「その日本語、ヨロシイですか?」(新潮社)。なんとイラストも、井上さんがご自分で担当。まんがやクイズを交えながら、言葉について教えてくださいます。
 旧仮名遣いや拡張漢字、外国語、ルビ、翻訳、死語などなど。言葉に興味のある方におすすめ。
 では、「死語?クイズ」から抜粋して紹介しましょう。

 ・味噌汁(仮名で五文字)
 ・ベビーカー(仮名で五文字、漢字で三文字)
 ・アルバム(音楽の。アルファベットで二文字)
 ・ヤンキーの集団(仮名で五文字、漢字で三文字)
 ・エプロン(仮名で四文字)

 このへんはわたしにもわかった問題ですね。15問中10問は正確でした。ちょっとわからなかったものは、

 ・美人(仮名で四文字、漢字で二文字。「器量よし」とも言う)
 ・「失礼。」(軽く謝る時に使う書生言葉。仮名で四文字、漢字で二文字)
 ・トイレ(女性の用いる用語。仮名で五文字、漢字で三文字)
 
 といったところです。
 なかでも、「女たらし(仮名で三文字、漢字で二文字)」は悩みました。わかります? 答えは「色魔[ちょっと古い表現]」だそうです。
 なんとなくイコールには感じられないのですが、一般的には類語なのでしょうか。

 ちなみに、答えはというと、「おみおつけ」「乳母車」「LP」「愚連隊」「まえかけ」「別嬪」「失敬」「ご不浄」です。
 「おみおつけ」というと、なんだか味噌汁よりも高級な感じだけど、味付けは味噌でいいのでしょうか。
 この前、方言の話をしていたら「味噌汁は方言だ」と言い出した生徒がいて困惑しましたが、いろいろ聞いた結果「おつゆ」という言い方をすることが多いので混同したみたいです。(「おつゆは方言ではないか」と言いたかったのでしょう)
 言葉に関する本、いろいろ読みたいですね。この本は中高生にも取っつきやすいと思います。

「今だけのあの子」芦沢央

2017-06-13 21:06:09 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 おもしろいと聞いたので、借りてきました。芦沢央「今だけのあの子」(東京創元社)。
 「(動詞)ない(名詞)」のタイトルがついた短編が五つ。
 「届かない招待状」は、親友の結婚式に招かれない「私」(恵)がたどり着いた真相。
 「帰らない理由」は、交通事故で亡くなったくるみの家を訪ねた親友と恋人とが、それぞれの事情をさぐり合う物語です。くるみは全国大会にも出場した卓球選手とのことで、時期はソウル五輪。懐かしい。このオチは、なんか分かる気がします。先輩がやっぱり本棚の裏に隠していると言っていたなあ。
 「答えない子ども」は、絵画教室でのトラブルをめぐる物語なのですが、わたしはこの主人公は苦手なタイプ……。
 「願わない少女」は、マンガ家デビューを果たした高校生園田ユウと友人との葛藤です。園田ユウは、他の短編にも名前が出ているので、その後のこともイメージできますよね。
 「正しくない言葉」は、くるみの祖母にあたる澄江が、老人ホームで過ごす日々。
 ここで、ある宗教にすがった朝子(澄江の娘)が、くるみの遺骨を海に撒こうと相談するエピソードが胸に残りました。
 いつかどかで、あのときの自分を冷静に振り返ることができるようになった場合、骨は戻ってこないのです。
 五編が少しずつ影響しあっていて、読み直す楽しみがありました。

「ぶったまげ! けもの大図鑑」

2017-06-11 21:23:15 | 自然科学
 娘と書店に行ったところ、この本を手に取ったら「わたしもさっき見た!」と言ってました。
 表紙にアニメキャラみたいなイラストがあって「日本の動物園で会えるフレンズたちが満載!!」って書いてあるからかな。
 「ぶったまげ! けもの大図鑑」(MS MOOK)。中身にアニメキャラは全く関係ないんです。
 レッドデータリストのランクとか学名とか、結構まじめな図鑑ですよ。
 中でも興味深いのは、「見られる日本の動物園」というリストが入っていることです。
 結構幅広く展示されている動物もいれば、一ヶ所しか表示がないものもあります。
 稀少な例としては、オセロット(ズーラシア)、アフリカオオコノハズク(掛川花鳥園)、ブラウンキーウィ(天王寺動物園)、タスマニアデビル(多摩動物公園)といったところでしょうか。
 ニシツノメドリ(パフィン)も、上野と那須動物王国にしかいないんだって。わたしはシフゾウが見たいのですが、多摩動物公園と安佐動物園と熊本しかない。
 孫悟空のモデルともいわれるキンシコウが見られるのは熊本だけみたいです。
 わたしは西の方にはほとんど行ったことがなく、九州なんてこれから先いくことができるのかとすら思うのですが、こう聞くと熊本に行ってみたい気がします。
 

「水沢文具店」安澄加奈

2017-06-10 04:25:24 | YA・児童書
 元高校球児水沢龍臣は、事故で少し足が不自由です。夢を失い、チームメイトとの連絡も絶った龍臣に、祖父は自分の店を継ぐように語ります。それが、水沢文具店。龍臣は、そこでセルフストーリーを綴るという活動を始め、彼のもとに次々と物語を求める人がやってくることになるのです。
 「水沢文具店 あなただけの物語つづります」(ポプラ文庫ピュアフル)。図書館の新着本を借りてきました。
 龍臣視点であらすじを書いてみましたが、メインになっているのは小学校教師の栞です。
 採用試験に受からず、講師として働いていることや、経験が少なく子どもたちの統率がとれないことを保護者からいろいろ言われて、悩んでいるのですよ。
 仕事にいくのが苦痛になってきた加奈は、自宅近くの水沢文具店にこんな貼り紙を見つけます。
「ペンとノートをお買い上げの方、ご要望があれば話を書きます。オーダーメイドストーリー」
 ふと店に入った栞は、子どもたちが喜ぶような付箋やスタンプなどを山ほど買って帰ることに。
 そんな栞に、龍臣は十二色入りのチョークをすすめてくれます。
 ある日栞は龍臣に、自分にも物語を書いてほしいと頼みます。それは、彼女自身の物語。少し気持ちが軽くなった栞は、その後も龍臣の店に通うのですが、次第に彼のことが気になるようになります。
 彼の描く物語に興味をもってやってきた若手作家の清一や、キャッチャーだった陽太、いじめをうけている少女、祖父の親友青さん、そして、龍臣の過去を思い出させる野球少年洸介。
 彼らの悩みと、龍臣は真っ直ぐ向き合います。物語を描くために、彼は詳しく話を聞いたり図書館で調べたりします。手の掛かることだけれど、これが彼の苦しみを昇華させることにつながっていくのですね。
 

「路地裏のほたる食堂」大沼紀子

2017-06-08 04:54:15 | YA・児童書
 神さんは、おそらくあの少年の父親なのでしょうね。同じ能力をもち、過去をすっぱり忘れている。扇情的な写真をネットにあげられ、実の妹からもクズ呼ばわりされた女性とどういう関係だったかは謎ですが。それともわたしの深読みしすぎ?
 大沼のり子「路地裏のほたる食堂」(講談社タイガ文庫)。もう図書館に返してしまったので、細かいところ間違っていたらごめんなさい。
 
 幼いころ、友達の家のベランダからレンガを落としたことがあり、あと五センチほどで通行人にぶつけるところだった亘。人生を左右するのは、たった五センチだと考えています。
 教育実習のために、故郷の岐阜に戻ってきた亘は、駅で母親が迎えにくるのを待っているとき、ネコが閉じ込められたアルミ缶を発見してしまう。この町では現在それが問題になっており、このままではいつ衰弱死するネコが出るかと心配されているのです。
 どたばたとその夜は更け、翌日からは教育実習。ところが、初日から遅刻してくる実習生が……。しかも、亘の挨拶の最中に体操服で飛び込んできたのは幼なじみの結衣。
 ネコ好きなのにアレルギー持ちの結衣は、独特の行動で亘のテンポを崩します。
 二人の前に現れた美少年鈴井。毎日一品料理の屋台を出す神。続くネコ缶事件。幼なじみのクロエへの罪悪感。
 いろいろあるけど、まあ、一件落着して亘が東京に戻るところで終わります。
 わたしもちょうど教え子が実習に来ていました。高校だけの免許だったら、二週間の実習でいいんですね?(中学校は、四週が多い)
 帰宅するのが早いよなーとか思わないでもないですが、最も気になったのは……
 えーと、君たち、方言使いすぎじゃない?
 岐阜ではそれ、普通ですか? 中学生でも、最近は地域の方言を知らない子が増えているのですが。(アクセントや濁音化などの訛りはありますよ)
 
 人の作った料理からサイコメトリができるという設定からも、続編を意識した造りだと思います。
 ある日はカレー、ある日はお好み焼き、ある日はラーメン、焼鳥、餃子など一日に一品だけを作り、空腹の子どもには無料で振る舞う代わりに秘密を一つ話すルールのほたる食堂。
 この部分の設定と、亘や結衣のパートに少し隔たりを感じるのですが。
 シリーズものの予定だから、これはわざとなのですかね。

「居酒屋ぼったくり」6

2017-06-07 21:29:19 | 文芸・エンターテイメント
 要さんとついに思いを打ち明けあった美音はどうなるのか? ずっと気になっていた六巻です。
 秋川滝美「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)。今回は、要さんの名字が判明。しかし、それは美音にとって「身分違いの恋」を自覚したことになるのでした。
 彼の名前は、佐島要。勤務先は佐島建設。重要な仕事があると海外に出かけることもあります。近くのスーパーがショッピングプラザに入ることになったのも、彼の発言の影響だとすれば、要さんは、創業者一族の人なのです。
 パソコンで検索すると、創業者の孫で現社長の弟だとの結果が出ます。美音は、それを知ったことを黙ったまま彼と付き合っていくことを選ぶのでした。
 二人で出かけた花火大会の迫力や、仕事終わりにやってきての何気ない会話、特にイクラをカナッペに仕立てるシーンがおもしろかった。
 今回も、振り込め詐欺や本屋さんの営業困難、両親の縁日ごっこなど、いろいろバラエティーに富んでいました。
 一の蔵の特別純米酒ひやおろし、おいしそうだなー。ワンカップのお酒も、そんなに種類が増えているなら見てみたいです。
 わたしはそれほどお酒は飲まないのですが、このシリーズ、なんだか飲みたい気持ちにさせられるのですよね。

「殺人犯はそこにいる」清水潔

2017-06-06 19:38:05 | 社会科学・教育
 文庫Xの企画は、作品が発表される直前くらいに知りました。この作品を、とにかく読んでもらいたいという書店員さんの気持ち、わかるなあ。
 「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」(新潮文庫)。
 足利事件は冤罪だったことは、もちろんニュース報道を見ています。隠れ家のこともラジオで聞きました。
 ただ、この事件を含む五件の未解決事件があることは認識していませんでした。
 群馬県と栃木県の県境付近で、半径十キロの狭い範囲で、当時四歳から八歳までの女の子が、同一犯と思われる男に殺害された事件です。
 未解決でありながら、そのうちの一件の犯人だけが捕まり、解決済みとされてきた。
 ジャーナリストの清水さんは、そのことに不審をもち、現場に何度となく足を運んで真相を探ろうとするのです。
 DNA鑑定で犯人と認識された人物の周囲を丹念に訪ね、目撃情報を洗い直す。その姿に真実を追求していく気骨を感じました。
 被害者遺族の方々は、事件報道で何度となく嫌な思いをしてきたのです。引っ越したり、経歴を話さなかったり、ささくれ立った気持ちになることも少なくないでしょう。
 最初は取材を申し込んでも拒否した皆さんですが、清水さんの気持ちに打たれていく姿も印象的でした。
 杜撰なDNA鑑定。重要な目撃証言真の無視。犯人と思われる男は逮捕されることもなくパチンコ通い。
 この事件、ほとんどがパチンコ屋からの連れ去りなのです。
 栃木県では、パチンコ屋は怖いところだと言われていたらしい。
 清水さんが「ルパン」と呼んでいる男は、いまだ捕まっておらず、読者としてはこの男の経歴など続編も読みたいと思いますよね。
 それにしても、ふとしたきっかけでぬれぎぬを被ってしまうことってあるのですね。他の容疑者にはアリバイがあった、とか、かつて行方不明になった子どもが最後に目撃された家だったとか(弟がその家の子と友達だったため遊びにきた)。
 さらに、自白を強要して証拠もでっちあげる。怖い。
 言いがかりをつけられた方は、自分はやっていないのだから、すぐに容疑は晴れると思っている。でも、中にはそのまま死刑になってしまった方がいるのではないかと、胸が潰れるような思いがしました。