今年読んでおもしろかった作品を並べてみます。
1 「あがり」松崎有理
北の街を舞台にしたデビュー短編集。この場所のモデルは? なんて考えながら読むのがおもしろかった。外来語を使わないのもユニークな試みですね。
2 「逆さ稲荷」郷内心瞳
これも、筆者が県内の方なので身近に感じました。で、この作品に仕掛けられている秘密が露わになる場面が鳥肌ものです。
3 「白い月の丘で」
かつて滅ぼされた国の王になる運命をもつ男。彼を愛する娘。その国の王子。彼らの思いが交錯する美しい物語でした。
4 「異人館画廊」谷瑞恵
三作読んで、近づいていく千景と透磨の関係にどきどきします。絵画が絡んでいく展開もおもしろい。続きが楽しみなシリーズです。
5 「ギャラリーフェイク」細野不二彦
一作一作が非常に完成されていて密度が濃い。絵画や骨董をモチーフに、人間模様が描かれて、読み終わるのがもったいない。
6 「ある少女にまつわる殺人の記録」佐藤青南
ある少女のことを調べている記者らしき男。彼が何を知ろうとしているのかが分かったとき、なんともいえない思いを感じました。
7 「白をつなぐ」まはら三桃
まはらさんの描く世界がとても好きです。とくにスポーツものはいいですよね。涙ぼろぼろです。
8 「鹿の王」上橋菜穂子
病を治癒させようとする人々の熱意に心打たれます。ピュイカをめぐるやりとりもとても好き。さすがは上橋さん!
9 「三人よれば物語のことを」上橋菜穂子・荻原規子・佐藤多佳子
物語に関する三人三様のスタンスが、作品世界とマッチしていてすごくおもしろい。上橋さんっておしゃべりが好きなんだろうと思いました。
10 「ヒトリコ」額賀澪
思春期の少年少女たちの思いが、切々と描かれていてとてもよかった。額賀さんは気になる作家さんだと思います。
今年はやっぱり茂吉でしょう。年賀状も茂吉の胸像の写真で出しますよ。短歌とか、文豪らしい破天荒な生き方とか、非常に興味深いです。北杜夫さんがセレクトした短歌CDも借りて、しばらく車で聞いていました。
あとは、学校図書館の東北大会に参加したのが思い出深いです。
いろんな学校の工夫が、熱意が、伝わってきました。
2016年、平穏無事な一年になりますように。
1 「あがり」松崎有理
北の街を舞台にしたデビュー短編集。この場所のモデルは? なんて考えながら読むのがおもしろかった。外来語を使わないのもユニークな試みですね。
2 「逆さ稲荷」郷内心瞳
これも、筆者が県内の方なので身近に感じました。で、この作品に仕掛けられている秘密が露わになる場面が鳥肌ものです。
3 「白い月の丘で」
かつて滅ぼされた国の王になる運命をもつ男。彼を愛する娘。その国の王子。彼らの思いが交錯する美しい物語でした。
4 「異人館画廊」谷瑞恵
三作読んで、近づいていく千景と透磨の関係にどきどきします。絵画が絡んでいく展開もおもしろい。続きが楽しみなシリーズです。
5 「ギャラリーフェイク」細野不二彦
一作一作が非常に完成されていて密度が濃い。絵画や骨董をモチーフに、人間模様が描かれて、読み終わるのがもったいない。
6 「ある少女にまつわる殺人の記録」佐藤青南
ある少女のことを調べている記者らしき男。彼が何を知ろうとしているのかが分かったとき、なんともいえない思いを感じました。
7 「白をつなぐ」まはら三桃
まはらさんの描く世界がとても好きです。とくにスポーツものはいいですよね。涙ぼろぼろです。
8 「鹿の王」上橋菜穂子
病を治癒させようとする人々の熱意に心打たれます。ピュイカをめぐるやりとりもとても好き。さすがは上橋さん!
9 「三人よれば物語のことを」上橋菜穂子・荻原規子・佐藤多佳子
物語に関する三人三様のスタンスが、作品世界とマッチしていてすごくおもしろい。上橋さんっておしゃべりが好きなんだろうと思いました。
10 「ヒトリコ」額賀澪
思春期の少年少女たちの思いが、切々と描かれていてとてもよかった。額賀さんは気になる作家さんだと思います。
今年はやっぱり茂吉でしょう。年賀状も茂吉の胸像の写真で出しますよ。短歌とか、文豪らしい破天荒な生き方とか、非常に興味深いです。北杜夫さんがセレクトした短歌CDも借りて、しばらく車で聞いていました。
あとは、学校図書館の東北大会に参加したのが思い出深いです。
いろんな学校の工夫が、熱意が、伝わってきました。
2016年、平穏無事な一年になりますように。