くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

2021年ベスト

2021-12-31 10:26:53 | 〈企画〉
今年面白かった本を、ランダムにあげます。

秋川滝美「ひとり旅日和」
地味なOLの日和が、ひとり旅をすることで出会う様々な発見。
行ったことがある場所もない場所も、彼女の目を通して新鮮に味わえます。
こんなに続きが気になるのは、久しぶり。(三冊目まで続刊あるそうです)
私も今度旅行するときは、いろいろチェックしたいですね!

小野寺史宜「とにもかくにもごはん」
子ども食堂の一日を、関わる人々の視点で綴る連作。
波子さんの思いに触れて、周囲の人々も変化していく。
ラストが、とてもよかった。豆腐ハンバーグ、おいしそうです。

「みちのく妖怪ツアー」
児童書とあなどるなかれ。本当に怖いです。
禁忌を破って連れ去られる子どもたち。中にはかなり理不尽なものもあります。
よく知った場所や料理が出てくることもあり、生活のすぐそばにある異界を感じました。
いや、もう本当、こういう本が学校図書館にあるといいよね。

穂高明「ダブル・ダブルスター」
今年は穂高さんの新刊が読めてよかった。
家庭を失った主人公が、息子と一緒に天文台を訪れて星の話を聞くシーン、とても美しい。
しかも、「かなりや」の広海くんが成長していて……!
勤務の傍ら、例のお仕事もしているのかな?

白川紺子「京都くれなゐ荘忌憚」
今年は白川さんの本を結構読みました。「後宮の烏」好きなんですけど、途中の巻が行方不明で(全部買ってあるのに💧)なかなか読めない……

宮部みゆき「魂手形」
宮部さんの作品って、「火」に関わるモチーフが多いなあ、と感じました。
今回は火事にならない太鼓の話があったし、前回は燃える座敷だった。「クロスファイア」もそうだよなあ、と。

一穂ミチ「スモールワールズ」
「魔王の帰還」をはじめ、日常に潜むひやりとした何かを見つめさせられるような一冊。短編好きにはたまらないです。

柳田将洋「努力の習慣」
バレーボールの垣根を越えて、自分らしく生きることについて語ってくれた一冊。
私ビジネス書はバレー関係しか読まないな(笑)と実感しました。

佐々木ひとみ「兄ちゃんは戦国武将!」
伊達武将隊をモデルに描かれた児童文学。
進学のために仙台に行った兄が、何故か「伊達政宗」になっていた?
「推し」をどう創作に落とし込むか! そのお手本のような一冊です。

高木亮「きりえや偽本大全」
世界名作パスティーシュのカバーが、とにかく面白い。
「パシれメロス」とか「赤影のアン」とか、私も一枚ほしいです!

町田その子「うつくしが丘の不幸の家」
次第に過去に遡っていく構成と、ラストに心震える。
町田さんはふとした企みがきいているな、と思う。

山本弘「料理を作るように小説を書こう」
自分のために書く小説の楽しさ。
商業小説だけが小説ではないということを、考えさせてくれました。

バレーボールまんがの舞台となる都道府県

2021-12-16 03:25:36 | 〈企画〉
こんにちはー👋😃
今年もバレーボールアドベントカレンダーに加えていただきます。
垣花さん、素敵な企画にお誘いありがとうございます🙇

バレーボールをモチーフにしたまんがや小説を読んでいると、舞台設定どこなのか気になってきません?
圧倒的に多いのは、「関東近郊」です。
東京が舞台の「ハリガネサービス」「少女ファイト」、神奈川の「健太やります」に加え、「神様のバレー」や「リベロ革命」「紅HERO」「涙のバレーボール」……と、高校バレーを描いた作品が続々。
小説「十の輪をくぐる」も、後半は東京です。(前半は九州)
実業団だと「VSアゲイン」が、埼玉まで営業に行って、その足で試合とか。

他の都府県を見ていくと、意外にも次は静岡だったりします。
かの「アタックNo.1」をはじめ、「アタック!」「不沈アタッカー」も静岡が舞台です。
三作とも表題に「アタック」が入っているのは、オマージュかな??
あとは「ハイキュー!!」が宮城、「2.43」が福井で、どちらも地元とのコラボレーションがなされているのが、熱いですね‼️

私が愛する北海道バレーは、まんがの世界ではどうなってるの?!
というのが、今日のテーマです。
まず、「2.43」。北海道出身の2メートル選手、川上が登場します。全中とJOCで優勝経験があるという彼は、「春高編」で三村にお菓子を買ってきてくれるような優しい男子。故障に悩まされてきたものの、最新作では最前線に戻ってきそうな気配を感じます!
(弓掛好きなんで、複雑ですが……)

実は対戦相手が北海道のチームという設定、なかなかないんですよ……。
長野とか愛知とか秋田と対戦する「ハリガネサービスエース」は、トーナメント表に「釧路」とあり……。
現実的には札幌近郊のチームが例年全国出場を決めている北海道の高校バレーなんですが、ここで釧路。地方大会相当のドラマがあったのではないかと個人的には妄想しています(笑)

「ハイキュー!!」は、地元宮城の他には、東京、神奈川、長野、大分、石川、兵庫の学校と対戦。
「少女ファイト」は関東以外だと、長崎、大阪、福岡、広島、愛知。
「神様のバレー」は岡山、長野、滋賀、山形……

そんな中、北海道が舞台のまんがを見つけました。少年チャンピオンに連載されていた「白い弾丸」(沼よしのぶ)。
当時キューバのエースデスパイネが「黒い弾丸」と呼ばれていたことからネーミングされたようです。
第23回春高南北海道予選の会場で、優勝候補「西海第一」(!)の試合を苦々しく見つめる「道立北山高校」のメンバー。
監督が打倒西海を目指して声をかけたのは、西海の監督の息子朝霧とバレー経験1ヶ月の唐沢。
彼らを迎えて、北山高校は躍進なるか?!
西海の主将が「鬼嶋」なのが個人的にはツボでした。

バレーまんが、是非とも北海道の高校と対戦してほしい。新作を希望します!(北海道が舞台ならなおさら嬉しいです💕)