地上波のテレビを見なくなって久しい。携帯で全て用が足りてしまうのだから、生活にはまったく支障はない。かつては朝からテレビをつけて、それで時間を確認しながら、仕事や学校に出かけていくのが普通であった。NHの朝の連続ドラマの「おはなはん」が国民の共通の話題になり得たのである▼ネットが普及するにつれて、もはや新聞同様に、古代の遺物となろうとしている。どのチャンネルでも出てくるのはジャニーズと吉本興業で、同じような番組しか流しておらず、報道も画一的である。とくにワイドショーにいたっては、専門家でもない素人が、いい加減なコメントをしている。そんな意見に賛同する国民は、ほんのわずかである。放送法の縛りがない分だけ、多様な意見がネットにアップされており、大いに参考になる。深く深く掘り下げることもできるから、はるかに便利である▼ネットは玉石混淆であるといわれるが、今以上に今後はブロガーやユーチューバーに国民の目が向けられるのではないだろうか。肩書や組織が優先される時代は終わった。大手マスコミのNHKや朝日の記者がどれほどのものか、ネットで次々と暴露されている。たった一人であっても、まともな情報を発信していれば、多くのファンを獲得することが可能になった。今私たちの目の前で文明史的な転換が起きている。既成の知の権威は音を立てて崩れているのである。
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