2022/3/26放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 山本陽一郎です。
夏になると、信州・八ヶ岳の麓にあるクリスチャン・キャンプ場で過ごす。私たち家族はそれを毎年続けてきました。白樺林と美しい湖。聖書のメッセージを聴き、皆と過ごす時間はかけがえのないものです。
若い頃からそのキャンプで奉仕をするようになりました。朝4時半、まだ薄暗い時間に起きて、トイレ掃除に取りかかり、それが終わるとチャペルの掃き掃除と椅子並べをします。そうやって、100人ほどいるキャンパーの皆さんが一日気持ちよく過ごせるように、色々な場所を整えるのです。
若い頃のことでしたが、私は仲間たちとチャペルの椅子を並べていました。早く次の作業に取り掛かりたかったのでスピードを上げていたところ、チーフからこう指導されました。
「汚ないなぁ・・・これ並べた人、やり直し! いいかい、単に椅子を100席つくるのではなくて、ここに座る一人ひとりのキャンパーを思い浮かべて、心を込めて並べるんだよ。」
もちろんスピードも大切です。しかし、それ以上に大事なことがあるのだと知りました。
新約聖書コロサイ人への手紙3章23節に、こうあります。
「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から行いなさい。」
座る人を思い浮かべて整える。それだけでなく、もしこの椅子にイエスさまが座られるとしたら、どう作業するか、どれだけ心を込めてするか。これは、私たちの働きに、大切な視点を与えてくれる聖書のことばです。
今日する仕事についても、出会う人々に対しても、何をするにしても、イエスさまに仕えていることにつながっている。そのことを心に留めて行なっていきたいものです。
毎週、私は礼拝の前日に教会堂のイスを整え、玄関にスリッパを並べ、掃除をします。今は除菌作業もします。その時、あの若い日にチャペルで教わったことが思い出されます。
「心から行いなさい」
私たちには今日一日、いろいろな働きがあるでしょう。心を込めて料理をし、心を込めて数字を数え、心を込めておむつを取り替えましょう。イエスさまは、あなたのその働きを見ていてくださいます。
( PBA制作「世の光」 2022.3.26放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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