2022/3/3放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「血筋によらず」という題でお話しいたしましょう。
「血は水よりも濃い」と昔からよく言われます。血のつながりは大切であるという意味が込められているでしょう。しかし、常に血筋や家柄だけを尊くするのも問題です。
神の養子とされる特権の条件はなんでしょうか。今日のヨハネの福音書のことばに耳を傾けたいのです。では、ヨハネの福音書1章13節を口語訳でお読みします。
「それらの人は、血筋によらず、肉の欲によらず、また、人の欲にもよらず、ただ神によって生まれたのである。」
まず、血筋にはよらないのです。特に当時のユダヤ人は常に血筋が重要であると口にしていました。私たちは聖なる血筋に生まれているから自分たちは生まれながらにして神様の養子であり神様に愛されている、と自負していました。そして、異邦人を軽蔑していたのです。しかし、神の養子とされる特権と祝福は血筋にはよらないのです。ユダヤ人の先祖はアブラハムでした。アブラハムは信仰によって神から義と認められ、罪の赦しが与えられ、祝福され、神の養子とされました。ですから、神の養子とされる特権と祝福は、民族の血筋という生まれながらの血統ではなく、神様への信仰です。
次に、神の養子とされる人は、肉の欲によらず、人の欲にもよらないのです。私たちが神の養子とされるのは、私たちの願いや欲求によるのでもありません。まして、他の人の欲求やまた意欲また願いでもないのです。ただ神によって生まれた人だけが神の養子となる特権と祝福を受けることができるのです。
「神によって生まれる人」とは、昨日お話ししたように、「神の御子イエス・キリストを受け入れた者、すなわちその名を信じた人々」です。イエス様が私たちの産みの母です。イエス・キリストは十字架の上で血と水を流し、私たちを新しく生まれさせるために苦しみながら死んでくださいました。
聖書のことばです。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」
コリント人への第二の手紙 5章17節
( PBA制作「世の光」 2022.3.3放送でのお話しより )
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