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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書-89  深みに漕ぎ出せ / 大嶋重徳

2022年08月15日 | Weblog

2022/3/7放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週担当の大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。今週は5章に入っていきます。

 神のことばを聞きたいと願う群衆たちが押し迫るようにイエス様の元に集まってきた、とあります(1節参照)。するとイエス様は、岸辺の側で網を洗っていたやがてペテロと呼ばれる漁師シモンの持ち舟を少し漕ぎ出してくれないか、と頼まれました。そしてイエス様はシモンの舟から、陸にいる群集に向かって神のことばを教えられたのです(3節参照)。そしてその後、舟を出してくれたシモン・ペテロにイエス様は「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい。」と言われました(4節参照)。
 
 しかし実は、この日ペテロは夜通し一所懸命働いた後でした。ペテロは言います。「先生。私たちは、夜通し働きましたが、何一つとれませんでした。」 いわゆる漁師としてへこんだ夜を過ごした後であったわけです。そんなペテロにイエス様は「深みに漕ぎ出して、網を下ろしなさい」と言われたのです。

 長年ゲネサレ湖で漁師をしていたペテロからすれば、漁師経験もないイエス様のことばに「はあ? 何を言うんだ。」という感じだったと思います。ペテロの家はもともと漁師の家だということも言われていますから、子どもの頃からこの湖のことは誰よりも良く知っているわけです。一方、イエス様といえば元大工、漁に関してはずぶの素人です。しかもペテロにはこの時、夜通し働いたが何もとることは出来なかったという昨夜の経験がはっきりとあるわけです。長年漁師をしている経験上今日の漁はもう無理だということを彼は知っていたのです。そして確かに昨晩は一晩中やっても魚はとれませんでした。

 このイエス様の「深みに漕ぎ出して、網を下ろしなさい」ということばは、ペテロの人間的な経験に挑戦してくることばでした。イエス様はいつも私たちの人間的な常識、人間的な現実に挑戦してくることばをかけられます。

 神様が今日、あなたの現実にチャレンジされていることは何でしょうか。自分の経験上もうこれ以上やっても無理だと思うことです。しかしそこに「深みに漕ぎ出せ」という神様からのチャレンジがあるのです。その場所に神様がともにいてくださるのならば、あなたにもまだ出来ることがあるのではないでしょうか。

 今週はこの神様のチャレンジに耳を傾けていく一週間でありたいと思います。


    ( PBA制作「世の光」 2022.3.7放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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