2022/3/10放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。5章の続きです。
イエス様は一晩魚の捕れなかったペテロに言いました。「深みに漕ぎ出して網を下ろしなさい。」 このことばに従ってペテロは、この日一緒に乗って下さっているイエス様と湖を漕ぎ進めて行ったのです。ペテロは彼の職場であるゲネサレ湖の深みへ、彼の日常の生活の深みへイエス様とともに入っていきました。
ここで興味深いのは、イエス様はペテロに「俺が深みに漕ぎ出していくから、網を下ろすのをよく見ていろよ。」とは言われていないことです。イエス様が網を下ろされて、奇跡的に魚が捕れたのではなく、イエス様はペテロの魚を捕る賜物、技術を生かされて、ペテロの手で魚が捕れることを望まれているんです。「下ろせ」と言われた網は、彼の幼い頃から慣れ親しんだ毎日洗ってきた彼の得意の道具でした。その道具をペテロ自身が用いて魚を捕るように、と促しておられるんです。
皆さん、今日イエス様が「あなたの深みに漕ぎ出していって、あなたの網を下ろして魚を捕りなさい。」と仰っておられるあなたの深みとはどこでしょうか。ペテロにとってのゲネサレ湖のように、あなたが毎日そこに通い、そこで勉強し、あるいは仕事をし、あなたの友達の困難や苦しみ、友人の心の深みのある場所です。
あの学校で学生証を持っていて、あの職場のIDパスを持っていて、生きる意味を求めている友人の魂のそばに座れることができるのはあなたなのです。その深みに網を下ろすことが出来るのは、あなたしかいません。あなたには下ろすべき網があり、あなたには漕ぎ進める深みがある。
しかしいつもの湖、だからこそ、自分の経験がものを言うでしょう。それでも今日は自分よりもその友人の魂の深み、それを誰よりもよく知っておられるイエス様がおられる。イエス様には、私たちの魂の深みがはっきりと見えています。「ほらここにいるよ。今、網を下ろそう。」 昨晩の漁との大きな違いは、イエス様がともにいて、その舟に乗り込んでくださっていることです。
イエス様はあなたとともに深みに入っていき、あなたのいつもの場所であなたの手で、あなたの網を使って、あなたの友人の魂の深みに入ろうとされています。その深みにいるあなたの大切な人とは誰でしょうか。そこにあなたならではの網を下ろすのです。すると、そこには「たくさんの魚」が入ってくるのです。
( PBA制作「世の光」 2022.3.10放送でのお話しより )
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