♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■失敗談から学ぶこと / 山中直義

2012年09月11日 | Weblog
2012/9/11放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。

 私たちは成功談よりも失敗談の方から大切なことを学びとることが多いのではないでしょうか。聖書は不思議な書物で沢山の失敗談が記されています。その中でも今日は旧約聖書ヨナ書の主人公ヨナの失敗談から教えられたいと思います。

 彼は自分の失敗を赤裸々に語り自分の恥をさらけ出すことで私たちに大切なことを伝えようとしてくれています。ヨナが赤裸々に語る彼の失敗、それは彼が神様のことを十分に知っていると思い込んでいたことにありました。

 彼は神様が自分にどんなメッセージを語らせるのか、そしてその結果どんなことが起こるのか。全部自分で勝手に決めつけて神様にしっかりと耳を傾けようともせず、何と神様の前から逃げ出してしまったと言います。そしてヨナは自分の思い通りにことが運ばないことに腹を立てて、生きているより死んだ方がましだとまで言い放っていました。

 ところが、懸命に関わってくださる神様の憐れみの中で、彼は自分が大変な間違いを犯していたことに気づくようになっていきます。余りにも小さなことに一喜一憂して神様に咬みついていた自分を知らされたヨナは自分がいかに偏狭で思い込みが強く間違っていたか、そして神様は彼の思いをはるかに超えて情深く恵み豊かなお方として人と関わっていてくださったかということを大きな驚きと共に知るようになっていきました。

 私たちも神様のことはもう十分に知っていると思い込んでいることはないでしょうか。そして神様のことば聖書のことばに真剣に耳を傾けることをやめて神様から離れていってはいないでしょうか。ヨナはそんな私たちに自らの失敗談を通して懸命に訴えようとしています。ヨナが伝えようとしたこと、それは神様は私たちの思いをはるかに超えて憐れみ深く恵み深いお方であるということ、そして私たちはその語りかけに真剣に耳を傾けることでこの神様を知り続けるというかけがえのない恵みに与ることができるということです。

 神様は知り尽くすことができないほどに恵み豊かで素晴らしいお方です。どうぞ聖書のことばに真剣に耳を傾けることであなたも神様を知り続けてください。

(PBA制作「世の光」2012.9.11放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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