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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■民族に歴史あり / 板倉邦雄

2012年09月12日 | Weblog
2012/9/12放送

世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「民族に歴史あり」という題でお話いたしましょう。

 人に歴史あり、とよく言われますが、民族にも歴史があります。今日はロトから出た二つの民族を紹介したいと思います。旧約聖書の創世記の続きです。

 さて、ロトと二人の娘はいのちからがら逃げて近くの村へ行きました。しかしやはりロトは村を出て山中に住みます。村に住むのを恐れたからでした。ロトは山中にある洞穴(ほらあな)に二人の娘と共に住みました。

 しばらくして姉が妹に提案します。「私たちの父親は年老いていますし、それにこの所は私たちと結婚する男性などいません。ですから父に酒を飲ませ、共に寝て父によって子どもを残しましょう。家系を絶やさないようにしましょう。」

 姉妹たちはその夜、父親に酒を飲ませ、姉が入って父親と共に寝ました。父親ロトは泥酔していたので娘が来たのも起きたのも知りませんでした。次の日は今度は妹が同じようにしたのです。こうしてロトの二人の娘は父親によって妊娠しました。

 姉はやがて男の子を産み、その名をモアブと名付けます。モアブ民族の先祖となりました。妹もまた男の子を産み、その名をベニアンミと名付けます。これは後のアンモン民族の先祖となりました。

 それにしましても破廉恥な出来事が書かれていますね。こんなことが聖書には書いて有るんですかと驚くでしょう。私も初め読んだときにびっくりしました。朱に交われば赤くなると言いますが、ソドムの町で何十年も生活してきたロト家族にとっては普通のことだったかもしれませんね。現代でも酒に泥酔して様々な問題やトラブルが起こります。それが後々まで引きずっていくことになります。自分だけではなく、子どもや孫たちにまで及んでゆくのです。酒乱による暴力、アルコール依存症による精神的・知的な障害が生じています。望まない子どもの出産、あるいは闇から闇へと葬られてゆく胎児たち。くれぐれも酒の勢いや薬の勢いで将来を選ぶことが無いように神様はこの箇所を通して私たちに警告し、ロトとその家族を反面教師として描いているのではないでしょうか。

( PBA制作「世の光」2012.9.12放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


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