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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■裸の王様・・・  / 岩井基雄

2012年08月24日 | Weblog
2012/8/24放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。

 デンマークの有名な童話作家で詩人のハンス・クリスチャン・アンデルセンが記した「裸の王様」という童話がありますね。原題は「皇帝の新しい服」と訳せるそうですが、スペインの古い伝承をもとにアンデルセンが翻訳した童話とも言われているようです。

 王様が不思議な布地を織るという二人組の詐欺師に自分の服を注文します。彼らの織る布は愚かな人や自分にふさわしくない仕事をしてい人には見えないというのですが、途中の仕事場に様子を見に行ったらしもべたちや王様の目にも実は何も見えません。しかし彼らは自分たちが愚か者だと思われたくないばかりに素晴らしい作品だと嘘をつき、完成した服のお披露目パレードでも見物人たちはみんな見えていない服を誉めそやします。しかし、一人の小さな子どもが「王様は裸だよ。」と叫び、ついに皆が王様は裸だと認めます。それでも王様はパレードを続けるというあの童話ですね。

 クリスチャンであったアンデルセンは、人の目や評価を恐れ真実を偽ってしまう私たちの愚かさや、愚かさが露呈してもなお自分の面子を重んじる人間の罪深さを描こうとしたのでしょうか。子どもの視点から、真実は何かを見よ、と語りかけるその切り口は聖書にも共通するものがあります。

 アンデルセンの最初の原稿ではその子どもは殺される結末になっていたそうですが、イスラエルのヘロデ王の罪を指摘したバプテスマのヨハネが殺されたことを思い起こさせます。裸の王様の結末は書き直されたそうですが、私たちは自分の愚かさや傲慢さを神の前に正直に見つめ、そして認める必要がありますねえ。

 聖書はあなたにこう語っています。

 「わたしは、愛する者をしかったり、懲らしめたりする。だから、熱心になって、悔い改めなさい。
 聖書 ヨハネの黙示録3章19節

 神様はあなたを愛するがゆえにあなたの愚かさや罪を指摘し苦しみを与えることもあります。その愚かさを認め罪を悔い改めるとき、あなたにも新しい人生が始まるのです。あなたも神の愛と希望に生かされ、本来の希望の姿、神の子としての人生に変えられて行きませんか? 

 (PBA制作「世の光」2012.8.24放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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