2月11日、建国記念の日の午後に、加東市上久米の東光寺では、大日如来祭り、通称「大日ったん」として親しまれている伝統のお祭りが行われました。
去年は雪でしたが、今年はまぶしいほどの晴天で、お寺の石垣や塀の白さ、幟の赤が鮮やかに映えていました。昼前にお参りをしました。まだ準備の最中で、消防団もこれから警備に就こうというところでした。お寺の前の田圃では、山伏さん達が恒例の護摩焚きの準備、打合せをしておられました。
毎年、大般若経の転読法要、護摩焚きを拝見し、最後に火渡りさせていただくのですが、神戸での建国記念の日の式典出席のために今年も先にお参りしました。
大日ったんについては、毎年このブログで紹介していますが、今年は晴天の下の東光寺と護摩の写真と、祭りの由来について紹介します。
「郷土の探究」
社町にも北播三大祭の一つとかぞえられるものに、上久米にある東光寺の恒例祭とされている「大日如来祭」がある。
昔から牛馬の守り仏として有名で毎年二月二十八日には播州一円の農家が参拝し、境内せましと思わせる。この日北播一帯の青年有志大相撲が展開されるとともに参道に列をなす植木をはじめ農機具などの多くの露店は、まさに社町のなかでの最大の祭りでもあり、北播三大祭の一つでもある。(「広報やしろ」第10号 昭和35年3月5日発行)より
かつて寺の南には、米田村役場、小学校、駐在所などがあったそうで、米田村の中心でした。祭りの日には参道に露店が立ち並び、参詣の人並みが続いたといいます。老人会の方が青年団員だった頃、自転車で訪れる人が多く、自転車預かりなどもやられたそうです。