ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

郷土の食文化を伝える-やしろ食文研

2014年04月12日 05時30分50秒 | Weblog


 以前にも紹介したことがありますが、今日は郷土の食文化をまとめた冊子を紹介します。
 昨年12月にユネスコの無形文化遺産に和食が登録されました。欧米において、日本食は健康的としてブームになっていましたが、文化遺産ということで日本人の精神や食事形式など食文化として継承されていることが高く評価されたわけです。
 しかし、何が和食かと問われるとその中身を正確に言える人は少ないのではないでしょうか。毎日食べている日本食といっても種類も多く、かと言って料亭などで出される高級日本料理ということになると、特別な料理ということになります。
 このやしろ食文化研究会が作成した「郷土の食文化-伝えたいハレとケの食」(B5判96頁、平成15年)には、郷土(社町)に伝わる年中行事と行事食が月毎に写真や材料などが詳しく紹介されいます。正月の家でのまつりやお節料理の内容、意味などが紹介されており、そうした慣習がなくなりつつある現在、非常に参考になります。5月には端午の節句とちまき(粽)、白蒸しなども紹介されています。
 NHK朝の連続ドラマ「ごちそうさん」では毎回懐かしい昔の料理、調理が紹介され、また料理に込められた日本人の心、時代社会を表す材料や食事形式なども描かれ、非常に好評でした。現代日本において、「食べる」「食事」をもう一度見直すよい契機になりました。
 そんな中、伝統食、郷土食、家庭の味といったものに目を向ける参考書として、この冊子は大きな役割を果たすだろうと思います。
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三草川に放水-加東消防出初式

2014年04月11日 04時43分22秒 | Weblog
 6日(日)、恒例の加東市消防出初式が加東市やしろ国際学習塾で行われ、消防団員、消防署員約600名が参加し、表彰式や行進などが盛大に行われました。
 式後、国際学習塾前の三草川では、一斉放水が行われ、三草山をバックに水煙が上がりました。かつて、この地には三草藩の陣屋敷が置かれ、また、川沿いの道は、西国三十三ヶ所霊場巡りの街道として、都と播磨、西国を結ぶ重要な道でした。また、源平合戦の三草合戦など戦で強者が駆けた道でもありました。
 そうした歴史をもつこの地で、毎年春の桜の頃に消防の出初式が行われています。写真の左が旧街道で松並木と桜が、そして中央遠くに三草山が望めます。
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上三草の丘陵が湖底だった-山中の石が証明

2014年04月10日 03時47分41秒 | Weblog
 5日(土)の県民交流広場事業、三草ふれあい広場が主催する第5回ワクワク探検が行われました。その探検で見学した遺跡などを3回にわたって紹介してきましたが、もう一つびっくりしたことがありました。
 それは三草の丘陵がおよそ200万年前には明石湖とよばれる古代の大きな湖の底で、湖に流れこんで底に沈んだ石が含まれる粘土の地層が表れているということでした(写真)。なるほど、むき出しになった地層は粘土層でそこに含まれている石は川原の石のように丸い小石ばかりでした。どう見ても山の中の石には見えず、川原にある石ばかりでした。
 200万年前は今より温暖で、メタセコイヤが生え、明石ゾウが生息していたといいます。その頃の湖底が今自分が立っている場所なんだ、と思うと何か感動しました。石を2個拾って持って帰りましたが、家で見てみると何の変哲もない川原の石でした。
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学校の桜-社高校、社小、社中(状ヶ池)

2014年04月09日 05時21分24秒 | Weblog




 8日(火)、加東市内の小中学校、高等学校で26年度の入学式が行われました。春爛漫の好天に恵まれ、桜満開の下、胸に希望を抱いて校門をくぐりました。
 私は午前は市立社小学校へ、午後は県立社高等学校、続いて市立社中学校の入学式に出席しました。3校とも桜が満開で、写真に撮りました。同じ日に小中高の入学式が行われるのは珍しく、また、母校でもある3校の入学式に出席して新入生にお祝いと激励をすることができました。
 写真は上から、県立社高校校庭、市立社小学校校門、市立社中学校前の状ヶ池堤の桜です。
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三草のゆきずりさんまい-村境の山中に旅人の墓

2014年04月08日 04時29分14秒 | Weblog
 昨日に続いて、5日(土)に行われた県民交流広場事業、三草ふれあい広場主催の第5回ワクワク探検での見学地をもう一つ紹介します。
 今日は昨日紹介した名草古墳群の近くの山中にある「ゆきずりさんまい」と呼ばれる墓です。ゆきずりとは旅人などのことで、さんまいは墓のこと。旅人などが病気などで倒れ村内で亡くなった場合、その村で葬り、その墓が上三草、下三草、藤田、久米の村境の山中にありました。案内の方の説明では、村の古文書の中に芸州(今の広島県辺り)の人の往来手形が保存されており、もし死に絶えた場合はその土地の作法で葬って下さい、と書いてあったそうで、その人はこのゆきずりさんまいに葬られている、ということでした。
 見学したさんまいには数基の墓石が立っており、文政9年(1826)年、享和、安政など200年も前の元号が刻まれていました。また、常州(常陸の国、今の茨城県)といった遠方の人の墓もありました。
 霊場巡りや商売などで旅人が往来した街道沿いでは、病などに倒れる人も少なくなかったといいます。そうした人をこうして懇ろに葬ったのですね。一人ではまず訪れることのない山の中、貴重な見学の機会を得ることができました。
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1400年前(古墳時代)の古墳群-上三草名草古墳群

2014年04月07日 05時02分33秒 | Weblog
 5日(土)に行われた県民交流広場事業、三草ふれあい広場主催の第5回ワクワク探検で見学した古代遺跡をもう一つ紹介します。
 昨日紹介した、縄文時代前期約6000年前の風呂谷遺跡から山中へ入り、いのししの足跡やヌタ場が残る道を歩いていくと、丘陵の上の平らな地形に出ました。林の中に入っていくと、案内の方が指さす方向にこんもりと土が盛り上がり、周囲に溝がある地形がありました。これが古墳、古代の人の墓です、と。松の木が生い茂っていますが、確かに地面から1メートルぐらい盛り上がった半円球状の墳墓が周辺に多くありました。水がない周溝もあります。どうしてこれが墳墓だと分かるのか、という質問に対して、専門家からはこの平坦な地形の中に明らかに人工的に盛土された地形があり、周囲が掘られて溝になっていることから、墳墓と推定される、ということでした。
 山中から出て、県の動物管理事務所の一角に整備されている名草古墳群の広場で市教委の専門家から詳しい説明を受けました。名草古墳群は28基の円墳で構成され、1981年に発掘された3,4号墳は横穴式木質墳という全国的にも珍しい形式の墳墓だったということです。説明では出土した土器や曲玉が紹介されました。本物の曲玉に触れるのは初めてのことで、1400年も昔の感触に感動してしまいました。
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6000年前(縄文時代前期)の風呂谷遺跡-加東市上三草

2014年04月06日 06時01分39秒 | Weblog
 5日(土)、県民ふれあい広場事業、三草ふれあい広場の主催で第5回ワクワク探検が行われました。今回は古代遺跡などを巡るコースで行われ、その最初に上三草の風呂谷遺跡を見学しました。
 この遺跡は今から約6000年前、すなわち縄文時代前期のもので、今は田圃になっていますが、その一角からは簡単な建物らしき跡と数多くの狩りに使ったと考えられる鏃などが出土したということです。狩り場のキャンプだったのでは推測されているそうです。実際に出土した鏃を見ましたが、石を砕いてこんなに小さな鏃をつくったとは驚きでした。これほど多くの鏃が出土する遺跡は珍しいということでした。
 6000年前という気の遠くなるような昔、この地に人が狩りをしていた、そう考えるだけでワクワクしてきます。ちなみにいただいた資料には、出土した鏃は、石鏃774点(サヌカイト511点、チャート263点)、石匙8点、めのう1点、土器などとなっています。
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加東市桜巡り-木梨の桜堤

2014年04月05日 05時21分03秒 | Weblog
 3日(木)、加東市木梨の千鳥川の桜堤に立ち寄りました。三草川との合流点辺りは絶景で、合流点から千鳥川の両岸の桜を背景に自動シャッターでポーズを決めました。この堤の桜は約40年前に圃場整備の時に植えられたものと聞いています。毎年見事な花をつけて、多くの花見の人々の目を楽しませてくれます。皇居のお堀の桜に負けない素晴らしい桜堤です。
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天神のえべっさん-西宮大神宮を祀る

2014年04月04日 05時53分06秒 | Weblog
 加東市天神の天神三叉路近くの道路から少し奥まった山裾に神社があります。天神のえべっさんと親しまれている神社です。階段を上ると本殿があり、中央に「西宮大神宮」、その両脇に「稲荷大明神」「天満宮」の額が掲げてありました。
 地元の方の話では、全国のえべっさんの総元締めの西宮神社の祭神がお祀りされている格の高い神社だということでした。
 
 
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千鳥川-桜堤の枝垂れ桜

2014年04月03日 07時12分21秒 | Weblog
 加東市社の北を流れる加古川の支流千鳥川。梶原地区に桜堤公園があります。日の出の頃にこの堤を歩きました。
 この桜堤は枝垂れ桜で知られています。まだ満開ではありませんでしたが、その優雅な姿に思わず見とれてしまいます。公園では知人の写真家がシャッターチャンスをねらっていました。私も撮りましたので紹介します。
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加東市新庁舎から三草山を遠望す

2014年04月02日 04時37分55秒 | Weblog
 1日(火)、加東ライオンズクラブの例会が加東市の新庁舎で開かれました。これに先だって庁舎の見学会が行われ、地下の免震設備や5階の市議会議場などを見学しました。ガラス窓が多い庁内には、春の日差しが差し込んで明るさに満ちていました。また、最上階のフロアからの展望も素晴らしく、東に広がる嬉野台地、北東方向には三草山、清水寺のある御嶽山へと展望が開けています。元々標高が高い台地に建設された新庁舎はさらに高く、市内の社、滝野地区が見渡せます。写真は三草山の方向を見たものです。手前の池が状ヶ池、その向こうに社中学校の校舎も見下ろせます。遠く正面に三草山が望めます。
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社中央公園-朝日に映える桜

2014年04月01日 04時09分18秒 | Weblog
 31日(月)、雨が上がったあとの朝、少し肌寒さを感じる透明な空気の中、朝日がまぶしく光っていました。その光に誘われるように社中央公園へと歩いていくと、金屋谷池の堤の上の桜の木に朝日が差していました。
 桜はまだ三分咲というところでしょうか。朝の光は花びらを薄桃色に染めています。花びらの向こうに播磨高野の五峰山が青空の下にくっきりと望めます。この公園の堤の上からの視界は北から西、そして南へと広く遠くまで広がっています。桜の枝越しに望む五峰山の景色がよくてしばらく眺めてしまいました。 
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