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ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和19年-防空徹底事項

2015年02月25日 04時19分45秒 | Weblog
 戦局が厳しさを増していた昭和19年(1944)の12月、社町(現加東市社地域)、常会徹底事項(このブログで紹介)に続いて、「防空徹底事項」が社町役場、社町警防団名で出されています。敵の空襲に備えて防空体制の徹底が示されています。
 余白には、「十二日迠ニバケツに記名」、「社町=二十三日午前九時地方事務所ノ会議室ヘ布ノ袋ニ入レテ提出」など鉛筆書きのメモが書き込まれています。防火訓練や銀の供出についての口頭の指示をメモしたものでしょう。当時の常会出席者の隆かな記録です。

                        
                     社町役場
                     社町警防団
各位殿

        防 空 徹 底 事 項

一、燈火管制ニ付テ

1、空襲情勢緊迫セル今日未ダ準備管制不十分ナル家庭アリ
2、速カニ用具ヲ整備シ管制ニ万全ヲ期セラレタシ
3、常時準備管制下ニ有ルヲ考慮シ一層強化徹底ヲ計ラレ度

ニ、防空壕ノ設置

1、防空壕ノ不完備ノ個所ハ緊急ナル情勢下急速ナル整備ヲ期スル事
2、常ニ点検ヲナシ完全ナル使用ナシ得ル如ク注意スベシ
3、未設置ノ場合ハ早急ニ作成セラレ度

三、天窓調査ノ件

1、各ハ隣保単位ニ付キ天窓ヲ有スル家庭ヲ調査氏名ヲ報告セラレ度

四、警鐘台作成負担金ノ件

五、防空訓練実施ノ件

1、十二月十五日以降二十五日迠ニ於テ訓練実施ノ予定
  ニ周知セシメラレ度
                             
                            以上

註 爾今防空本部ヨリ言責ヲ受ケザル様特ニ申添フ
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