ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-海苔、北海いか、ちりめんの配給

2014年08月24日 06時56分26秒 | Weblog

 戦時中の配給に関する資料を紹介しています。来年は終戦70年の節目の年ですが、先の戦争の時代を体験された世代は少なくなってきています。私は占領が終わったあとの昭和28年生まれですから、占領時代のことさえ体験していません。ただ、小さい頃には身近に軍隊経験のある人をはじめ、戦時、占領時代を体験した人が多く居られ、そうした話を聞く機会も多かったように思います。しかし、今ではそうした機会もほとんどなくなりました。そうなると、こうした当時の資料から知るしかありません。教師時代に戦時中の国民生活についていろいろ資料を使って生徒に指導してきましたが、十分に知っていたわけではありません。こうして、一つひとつ資料を通して当時のことを記録に残しておきたいと思っています。

 今日は、昭和18年(1943)の資料で、海苔やいか、ちりめんの配給に関するものです。内陸部の加東(当時は郡、現在加東市社)では、このような海産物はなかなか回ってこなかったのでしょう。かなぎちりめんとはいかなごのちりめんじゃこのことだと思います。

 昭和十八年三月二十九日

                      社町長 合田常蔵

各部落会長 殿

 海苔並北海いか並かなぎちりめん配給ノ件

今回加東地方事務所ヨリ海苔一万三千百五十枚北海いか五十貫かなぎちりめん八十貫配給割当有之候就ハ隣保配給致ス可ク候条指定期日場所ヨリ購入ノ上左記配給基本ニ依リ配給相成度候

割当基本

(1)海苔一人当リ二枚の割 (2)北海いか一戸当リ三十七匁 (3)かなぎちりめん一戸当リ六十匁

 

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