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ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

上久米東光寺で大日祭

2011年02月13日 05時51分41秒 | Weblog
 2月11日(金)、建国記念の日は、加東市の東西で伝統の祭りが行われました。昨日のブログで紹介したのは河高の八幡神社の厄神祭り。そして、今日は上久米の東光寺で行われた大日祭を紹介します。

大日祭は「大日さん」とよばれて昔から親しまれてきました。かつては参道に植木や露店が立ち並び多くの人出で賑わったという話をよく聞きます。今年もそんな昔の賑わいを懐かしみながら祭を楽しむ参詣の人々でした。

 社町の広報に掲載された大日さんの紹介文を今年も掲載します。

 「郷土の探究」(8)
 社町にも北播三大祭の一つとかぞえられるものに、上久米にある東光寺の恒例祭とされている「大日如来祭」がある。昔から牛馬の守り仏として有名で毎年二月二十八日には播州一円の農家が参拝し、境内せましと思わせる。この日北播一帯の青年有志大相撲が展開されるとともに参道に列をなす植木をはじめ農機具などの多くの露店は、まさに社町のなかでの最大の祭りでもあり、北播三大祭の一つでもある。

 本堂の正面には牛の草鞋がたくさん吊してありました。もう牛を飼っている農家はありませんが、往時の賑わいを伝えてくれます。祭の楽しみは寺の前の田圃で行われる護摩焚と火渡りの行事です。山伏問答から始まり、四方へ矢が放たれ結界が結ばれます。本堂で採火された火がつけられるともうもうと煙があがり、強い風にあおられて炎が燃え上がります。火が小さくなると、護摩檀が崩され、火渡りの道がこしらえられます。その頃になると、多くの参拝者が田の中に素足になって並び始めます。孫の手を引いたお祖父さん、子どもさんと一緒の若いお父さん、警備の消防団員など、山伏さんに背中に何やら指で字を書いていただいてから一気に渡ります。まだ火がところどころ出ているのですが熱くないのです。今年もこうして無事に火渡りを終えることができました。


 
コメント
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