ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

瀧野戦友会建立の奉公碑-河高

2010年01月31日 05時56分18秒 | Weblog
 この歴史ブログで加東市河高にある銃の形をした忠魂碑を紹介しましたが、今日は同じ敷地にある奉公碑を紹介します。
 忠魂碑の東側に一段高く、自然石の石碑があり、表面には太い字で「奉公碑」と刻まれています。陸軍中将建川美次書、昭和九年三月竣功と刻まれています。建川美次という名前は知っていたのですが、どういう経歴の持ち主かを調べてみると、昭和7年に陸軍中将になっており、日露戦争で活躍し、のちに山中峯太郎の「敵中横断三百里」のモデルになった軍人とされていました。戦前はそうしたことでよく知られていたのでしょう。
 碑の裏に銅板が埋め込まれており、碑建立の趣旨が記されていました。

日清日露ノ両戦役及ビ欧州戦争ハ前古未曾有ノ大戦ニシテ皇国ノ興廃此時ニ繋レリ戦勝ノ結果果シテ今日ノ隆運ヲ致セリト雖モ熟々当時ノ国情ヲ回想スレバ寒心ニ堪ヘザルモノアリ而モ克ク寡少ノ兵力ヲ以テ強敵ヲ應懲シ得タルハ一ニ国民ノ自覚ニヨレリ吾等此ノ千歳ノ一時ニ会シ皇軍ニ従フノ光栄ヲ得タリ偃武ノ後相謀リテ記念林ヲ高倉山ニ営ミ聊カ此ノ光栄ニ酬イ併セテ当年ノ意気ヲ偲ブニ資セリ今ヤ国歩多難国民ノ自覚ヲ要スル昔日ニ譲ラズ是時ニ当リ大方ノ人士深ク思ヲ当時ニ回ラシ共ニ倶ニ奉公ノ大義ヲ尽サンコトヲ欲スルヤ益々切ナル因リテ再ビ相謀リテ奉公ノ碑ヲ建テ以テ其ノ意ヲ表ス
 昭和九年四月   瀧野戦友会建立

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