7月21日(日)にEテレで放送されたNHK交響楽団1912回定期公演(5月11日)で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」を聴いた。
ピアノはロナルド・ブラウティハムで、始まってからこれはなかなかいい演奏だなとすぐに思った。力みがない音がよどみなく続いていく。この曲、この「よどみない」というところが演奏のキーである。無理なく自然に流れていく、というか転がっていく楽想、これが終わりまで続き、こうやって曲が完成してしまう、気がついてみる先の方まで、聴く方もきてしまう、というのがこの曲の魅力である。
第3楽章の始めだって、そう豪快に弾かなくても、そのあと曲が連れてってくれる。
演奏が終わり、拍手とコールが続き、はてアンコール?と思ったら一人で出てきてさっと座った。何かベートーヴェンの小品?と想像すろと、なんと「エリーゼのために」。
レコード録音でも公演でも、こういうランクの人が弾くのを聴いた記憶がない。有名だけれど、いわゆるピアノの発表会で特に大分前はよく弾かれた。それはこの曲に必ずしもいいイメージを与えていない。特にクラシック音楽好きに対しては。
しかし、今回ためらいもなく弾かれてみると、素直に気持ちよく聴けたし、これはまぎれもないあのベートーヴェンが書いた曲であるということが感じ取れた。
もうかなり前から、クラシック音楽界の動向、特に楽器の演奏家についてはうとくなっているが、この人はオランダ出身で、今のピアノ(モダンピアノ)の前のフォルテ・ピアノの第一人者だそうだ。
指揮していたのはやはりオランダ出身のエド・デ・ワールト。1941年生まれのこの人は青二才(そういう風貌)のころから知っている。かなりの歳になったが、昔の面影は残っていた。うまく歳をとったなという感じ。
ところで、NHK交響楽団の定期公演放送は毎回録画に設定しているが、そういつも再生してはいなかった。それがこのところ今回の前もプログラムにある協奏曲に目がとまり、続けて聴き、結果はよかった。。矢代秋雄「ピアノ協奏曲」(ピアノ:河村尚子)とショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(ヴァイオリン:ワディム・グルズマン)で、両方とも独奏が素晴らしい。
ピアノはロナルド・ブラウティハムで、始まってからこれはなかなかいい演奏だなとすぐに思った。力みがない音がよどみなく続いていく。この曲、この「よどみない」というところが演奏のキーである。無理なく自然に流れていく、というか転がっていく楽想、これが終わりまで続き、こうやって曲が完成してしまう、気がついてみる先の方まで、聴く方もきてしまう、というのがこの曲の魅力である。
第3楽章の始めだって、そう豪快に弾かなくても、そのあと曲が連れてってくれる。
演奏が終わり、拍手とコールが続き、はてアンコール?と思ったら一人で出てきてさっと座った。何かベートーヴェンの小品?と想像すろと、なんと「エリーゼのために」。
レコード録音でも公演でも、こういうランクの人が弾くのを聴いた記憶がない。有名だけれど、いわゆるピアノの発表会で特に大分前はよく弾かれた。それはこの曲に必ずしもいいイメージを与えていない。特にクラシック音楽好きに対しては。
しかし、今回ためらいもなく弾かれてみると、素直に気持ちよく聴けたし、これはまぎれもないあのベートーヴェンが書いた曲であるということが感じ取れた。
もうかなり前から、クラシック音楽界の動向、特に楽器の演奏家についてはうとくなっているが、この人はオランダ出身で、今のピアノ(モダンピアノ)の前のフォルテ・ピアノの第一人者だそうだ。
指揮していたのはやはりオランダ出身のエド・デ・ワールト。1941年生まれのこの人は青二才(そういう風貌)のころから知っている。かなりの歳になったが、昔の面影は残っていた。うまく歳をとったなという感じ。
ところで、NHK交響楽団の定期公演放送は毎回録画に設定しているが、そういつも再生してはいなかった。それがこのところ今回の前もプログラムにある協奏曲に目がとまり、続けて聴き、結果はよかった。。矢代秋雄「ピアノ協奏曲」(ピアノ:河村尚子)とショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(ヴァイオリン:ワディム・グルズマン)で、両方とも独奏が素晴らしい。