昨日、運よくNHK BS1で「ツール・ド・フランス2008」のダイジェストを見つけ、録画して見ることが出来た。
1986年グレッグ・レモン(米)初優勝から2005年ランス・アームストロング6連覇まで、NHK BS、フジTVと少なくともダイジェストだけは見逃していないが、2006、2007のどちらか、多分2007は見ていないと思う。
2006年以降、ドーピング違反はこれまでにもまして摘発されるようになり、それも日々のレース優勝者、さらには総合優勝者にもそれが出るようになり、誰が強かったのか、印象が薄くなってしまった。
今回は最後に来てカルロス・サストレが勝ち、3年連続スペイン勢となった。そういえば、フランス人の総合優勝は、TVで見出した前年のベルナール・イノー以降、ないのである。
次の年はイノーが同チームのグレッグ・レモンにチャンピオンを受け渡すように見せて、自分も色気を出し、結果としてレモンをたくましくした?という実に面白い展開だった。
このところ、有力チームのエースが誰で、赤玉ジャージ(山岳王)、緑ジャージ(スプリント王)の争いは?という展開にならないので、裏の駆け引き、これが面白いのだが、それがほんとに裏のままで何も見えてこないから、あまり面白くない。
エースが何人かいて、それをチームがどうサポートし、総合優勝できない選手がそれ以外のタイトルをどうねらうか、という面白さは、こういう混戦ではのぞめないのだろう。
混戦だったからか、最後にサストレが抜け出したのは、粒ぞろいをそろえたCSCというチームの力だろうか。
こうしてみると、これまで見てきた中で、最強は1991年~1995年5連覇したミゲル・インドゥライン(スペイン)。タイム・トライアル、長い登り、そしてチャンピオンになる前のデルガド(スペイン)への献身的なサポート、どれをとっても飛びぬけていて、しかもランス・アームストロングのように毎年このレースだけに絞ってというのではなかった。