ソフィー・マルソーの秘められた出会い(Une Rencontre Quantum Love、2014仏、82分)
監督・脚本:リサ・アズエロス
ソフィー・マルソー(エルザ)、フランソワ・クリュゼ(ピエール)、リサ・アズエロス
ソフィー・マルソーの映画をWOWOWやDVDで見られるのはいい。これはちょっと変わったラブコメディ。
エルザは作家で夫はいないが二人子供がいて若い相手とつきあっている。ピエールは弁護士で結婚して十数年、二人の子供がいて妻は建築・不動産関係の仕事をしている。二人は出会って互いに好感を持ったけれど、不倫はしないという主義ということでそのままになったが、頭の中から相手が離れない。それがふとしたことから出会って、なんとか一緒にという機会を作るのだが、さて、、、
いまどきのフランスでこれはかなりじれったいという設定だが、さてどうなる? 映画としてどうする?ということを楽しみながら作ったのかもしれない。タイトルにQuantumつまり量子とあるように、場所を特定できない量子力学という会話がよく出てくる。スノッブ臭を出したいのかと最初思ったが、これは二人が頭の中で空想、妄想して、離れている相手のところにもいる、と思ったり、ということか。それは映画の手法としても出てきて、たとえば二人が離れたところで他人とおしゃべりをしていてカメラがコーヒーカップにいくとそこから離れた場所にいるもう一人のコーヒーカップにいくという形が何度か出てくる。他愛がないといえばそうだが。
結末は書けないが、いきなり意外なものに、でも言われてみれば、、、というもの。互いに相手がいてうまくいっていても、他人への想いはそれ自身肯定していい、とでもいうことだろうか。
ソフィー・マルソー、出てきたときからちょっと痩せたなと思ったのだが、この進行、結末であれば、シュッとした姿と動きで見せたかったのかも知れない。それは本人なのか、実は相手の妻も演じている監督の注文なのかどうか。
それでも、二人のいくつかの決めポーズのショットなど、また別の美しさがある。撮影時期は正確にはわからないが、これの数か月後に公開された「ソフィー・マルソーのSEX、LOVE&セラピー」ではいい意味でもう少し贅肉がついた姿だったから、この映画はフィットネスの結果だろう。
たるんだところのない進行だがソフィーファンとしてはちょっともの足りないというところだろうか。
ちょっと気になったのはドラッグ(マリファナだろうか)の扱いで、フランスではパーティなどで気軽にやりとりされるのだろうか。
ところでバックに使われている音楽、ハッピー・トゥゲザーが2回出てくる。先日アップした「さざなみ」にも使われていてそこでは結婚記念日に使うものとして選ばれていた。こっちは全体に世代が若いけれど、どうもヨーロッパの中高年はこれが好きらしい。今回はオリジナルのザ・タートルズではなく、最近フランス語で歌われたもののようだ。「さざなみ」はイギリスが舞台だが、この曲はひところ盛んだったフレンチ・ポップスに通じるものがあり、ここでもうまくフィットしていた。
ついでにいえば、この曲がどうして耳についているかといえば、今年も先日の日曜に開催された「桜花賞」、この3歳牝馬最初のGIレース、馬券をほとんど買ったことない私も若いころからTVで見ているが、フジテレビ系では各馬がコースに登場し紹介されるときに毎年かかってたのがこの曲、ういういしい牝馬の祭典にふさわしかった。ただいつからか覚えていないが、かからなくなっている。
監督・脚本:リサ・アズエロス
ソフィー・マルソー(エルザ)、フランソワ・クリュゼ(ピエール)、リサ・アズエロス
ソフィー・マルソーの映画をWOWOWやDVDで見られるのはいい。これはちょっと変わったラブコメディ。
エルザは作家で夫はいないが二人子供がいて若い相手とつきあっている。ピエールは弁護士で結婚して十数年、二人の子供がいて妻は建築・不動産関係の仕事をしている。二人は出会って互いに好感を持ったけれど、不倫はしないという主義ということでそのままになったが、頭の中から相手が離れない。それがふとしたことから出会って、なんとか一緒にという機会を作るのだが、さて、、、
いまどきのフランスでこれはかなりじれったいという設定だが、さてどうなる? 映画としてどうする?ということを楽しみながら作ったのかもしれない。タイトルにQuantumつまり量子とあるように、場所を特定できない量子力学という会話がよく出てくる。スノッブ臭を出したいのかと最初思ったが、これは二人が頭の中で空想、妄想して、離れている相手のところにもいる、と思ったり、ということか。それは映画の手法としても出てきて、たとえば二人が離れたところで他人とおしゃべりをしていてカメラがコーヒーカップにいくとそこから離れた場所にいるもう一人のコーヒーカップにいくという形が何度か出てくる。他愛がないといえばそうだが。
結末は書けないが、いきなり意外なものに、でも言われてみれば、、、というもの。互いに相手がいてうまくいっていても、他人への想いはそれ自身肯定していい、とでもいうことだろうか。
ソフィー・マルソー、出てきたときからちょっと痩せたなと思ったのだが、この進行、結末であれば、シュッとした姿と動きで見せたかったのかも知れない。それは本人なのか、実は相手の妻も演じている監督の注文なのかどうか。
それでも、二人のいくつかの決めポーズのショットなど、また別の美しさがある。撮影時期は正確にはわからないが、これの数か月後に公開された「ソフィー・マルソーのSEX、LOVE&セラピー」ではいい意味でもう少し贅肉がついた姿だったから、この映画はフィットネスの結果だろう。
たるんだところのない進行だがソフィーファンとしてはちょっともの足りないというところだろうか。
ちょっと気になったのはドラッグ(マリファナだろうか)の扱いで、フランスではパーティなどで気軽にやりとりされるのだろうか。
ところでバックに使われている音楽、ハッピー・トゥゲザーが2回出てくる。先日アップした「さざなみ」にも使われていてそこでは結婚記念日に使うものとして選ばれていた。こっちは全体に世代が若いけれど、どうもヨーロッパの中高年はこれが好きらしい。今回はオリジナルのザ・タートルズではなく、最近フランス語で歌われたもののようだ。「さざなみ」はイギリスが舞台だが、この曲はひところ盛んだったフレンチ・ポップスに通じるものがあり、ここでもうまくフィットしていた。
ついでにいえば、この曲がどうして耳についているかといえば、今年も先日の日曜に開催された「桜花賞」、この3歳牝馬最初のGIレース、馬券をほとんど買ったことない私も若いころからTVで見ているが、フジテレビ系では各馬がコースに登場し紹介されるときに毎年かかってたのがこの曲、ういういしい牝馬の祭典にふさわしかった。ただいつからか覚えていないが、かからなくなっている。