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メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

オットー・ネーベル展

2017-11-12 13:11:23 | 美術
オットー・ネーベル展
2017年10月7日(土)~12月17日(日) Bunkamura ザ・ミュージアム
 
オットー・ネーベル(Otto Nebel 1892-1973)はスイス生まれの画家で、かのバウハウスでクレーやカンディンスキーと親しく交わった人らしいが、この二人やドイツ表現主義の画家たちをかなり知っていても、この人の名前をきくのははじめてである。2019年がバウハウス開校100年ということで、ネーベルの回顧展が企画されたようだ。上記にシャガールなども加えて、久しぶりにこの時代の作品をまとめて見ることができた。
 
作風はやはり尊敬するクレーに似ているが、色彩はより鮮明志向(特に一時期からはイタリア志向)が強いように見える。抽象的なものに加え、カテドラルのそれも内部から描いたものも多い。クレーによくあるシニカルなところはあまりないから、見ていて疲れないが、逆にそれでいいかという思いも残る。
 
こうして比べてみると、「絵かき」としてうまいのはカンディンスキーだろうか。