朝刊の訃報によると、ピエール・ブーレーズが1月5日に亡くなったとのこと。療養中だったそうだが、かなり最近まで活動していた印象がある。1925年生まれだから、かなりタフな人である。
このように作曲家、指揮者、音楽理論家としていずれも超一流という人は空前絶後だろう。この人が指揮した録音を若いころから聴いてきたが、特に近代音楽についてはそのおかげで一応理解ができるようになったといえる。感謝しなければいけない。
他にも自作、ベートーヴェンかロマン派まで、レパートリーは次第に豊富になってきて、個人的には熱くて濃いマーラーなんかを鋭利な刃物で切ったような演奏も好きだった。
それでも一つだけあげるとすればストラヴィンスキー「春の祭典」だろう。ブーレーズの最初の録音と曲のアナリーゼ(分析)が出て以降しばらく、これを知らないでこの曲を指揮する人はいなかったようだ。
調べてみたら、生で聴いたのは、1975年BBC交響楽団と来日したときのシェーンベルク、ベルク、マーラー第4、ドビュッシー、ストラヴィンスキー「火の鳥」、自作「マデルナの思い出のためのリチュエル」、それと1977年に初めてパリに旅行したときシャンゼリゼ劇場でのIRCAM公演でシェーンベルク「ピエロ・リュネール」、ベルク「室内協奏曲」(ピアノはダニエル・バレンボイム)など。もう40年経った。
なおこの人に近い世代にはすごい人が多い。1926年生まれのマイルス・デイヴィス、1928年生まれのバート・バカラックなど、なぜかはわからないが、彼らが大人になるまで激動の時代だったことは確かである。
このように作曲家、指揮者、音楽理論家としていずれも超一流という人は空前絶後だろう。この人が指揮した録音を若いころから聴いてきたが、特に近代音楽についてはそのおかげで一応理解ができるようになったといえる。感謝しなければいけない。
他にも自作、ベートーヴェンかロマン派まで、レパートリーは次第に豊富になってきて、個人的には熱くて濃いマーラーなんかを鋭利な刃物で切ったような演奏も好きだった。
それでも一つだけあげるとすればストラヴィンスキー「春の祭典」だろう。ブーレーズの最初の録音と曲のアナリーゼ(分析)が出て以降しばらく、これを知らないでこの曲を指揮する人はいなかったようだ。
調べてみたら、生で聴いたのは、1975年BBC交響楽団と来日したときのシェーンベルク、ベルク、マーラー第4、ドビュッシー、ストラヴィンスキー「火の鳥」、自作「マデルナの思い出のためのリチュエル」、それと1977年に初めてパリに旅行したときシャンゼリゼ劇場でのIRCAM公演でシェーンベルク「ピエロ・リュネール」、ベルク「室内協奏曲」(ピアノはダニエル・バレンボイム)など。もう40年経った。
なおこの人に近い世代にはすごい人が多い。1926年生まれのマイルス・デイヴィス、1928年生まれのバート・バカラックなど、なぜかはわからないが、彼らが大人になるまで激動の時代だったことは確かである。