王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

安倍首相 ウウラジオストックで プーチン大統領と会談 !!

2016-09-04 07:52:33 | ロシア関連
北方領土、現世代で決着=「日ロ極東会談」定例化を―安倍首相演説

昨日3日安倍首相はロシアのウラジオストックで開かれた同国政府主催の「東方経済フォーラム」で演説し「北方領土と平和条約交渉にも言及し私たちの世代(ここ10年くらい?)で(問題の処理を)責任を果たそう」と[ロシア首脳部)に訴えたようです。

会議にはプーチン大統領が出席し「安倍首相に耳打ちする(関係が親密だとのロシアの態度)」予定だった様です。今回の耳打ちの内容は当然「北方4島の帰属問題」についてと言われていました。
親密になるのは良い事ですがそれで北方4島の処理が進むとも思えません。
もっともウクライナの一部を武力で制圧した結果、国際的経済制裁を受けているいま、ロシアが東に活路を求め日本を巻き込むため仕掛けて来たかも知れません。

そして知っておかなければいけないことは1955年から1956年にかけてソ連が米国のロールバック政策を突破するため西は西ドイツ、東は日本に狙いを定め国交回復と平和条約締結を仕掛けてきました。
日本は鳩山一郎内閣(由紀夫氏の祖父)の時で「サケ・マス漁業協定」の取り扱いを巡りソ連に出かけていた河野一郎農林大臣を捉えブルガーニン首相と単独会見(日本側通訳も連れず)「平和条約締結時に4島のうち特に歯舞・色丹を返す」とのソ連の提案に「それはわかる」とか「同意できる」という趣旨の書きこみを残したとか。加えて「漁業協定は国交回復と同時に発効」と国交回復と漁業団体の利益がリンクさせられてしまいました。

時の鳩山首相も重光外相も上記の合意を外交成果と思い訪ソして国交回復とそれに続いて平和条約締結をと
浮かれていた所、米国のダレス国務長官から「第二次世界大戦の結果で他国と国境線を変更はまかりならぬ」と強い反対で「2島返還どころか訪ソは国交回復のため日ソ共同宣言」という名ばかりの結果になりました。
その後鳩山氏も重光氏もその地位を失いました。

第1次安倍内閣の時に安倍氏は「おなかの不調で下野しました」が第2次安倍内閣ではこの間はリオ五輪、その後アフリカのケニアにそして台風10号が近づくとの事でトンボ返りさらにラジオストックに出て今日にも中国広州でG20に出席と別人の様な活躍ぶりです。

暮には山口県でプーチン大統領と親密な会談だそうです。
その様な情緒的な感覚でロシアが武力で占領した北方4島を返すか? 目下クリミア半島とウクライナ西南部を武力制圧している現状とを両睨みすると微妙なものを感じます。
日本人としてはうまくやってほしいものですが「よくよく米国と打ち合わせの上で行動してほしいものです」


写真:ウラジオストックで演説する安倍首相

時事通信:
【ウラジオストク時事】安倍晋三首相は3日(日本時間同)、ロシア極東ウラジオストクで開かれた同国政府主催の「東方経済フォーラム」で演説し、プーチン大統領との首脳会談を毎年、ウラジオストクで行うことを提案した。懸案の北方領土問題を含む平和条約交渉にも言及し、「私たちの世代が勇気を持って責任を果たしていこうではないか」と早期決着を訴えた。

 フォーラムには大統領も出席。首相は5月の首脳会談で提示した経済・民生分野8項目の対ロ協力プランに触れ、「年に一度、ウラジオストクで会い、進捗(しんちょく)状況を互いに確認しよう」と呼び掛けた。

 領土問題に関しては「重要な隣国同士であるロシアと日本が(第2次世界大戦終結から)今日に至るまで平和条約を締結していないのは異常な事態だ」と重ねて強調。「70年続いたこの事態に終止符を打ち、次の70年の日ロの新たな時代をともに切り開いていこうではないか」と述べた。 
[引用終わり)
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