王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

刑務所超満員 受刑者7万人突破

2006-09-17 08:58:50 | 社会
刑務所“満員”超す116%、受刑者7万人突破 (読売新聞) - goo ニュース

昨日の新聞で読売以外は取り上げていない面白い記事を見つけた
日本の刑務所の受刑者が7万人を越えその数は戦後の混乱期(1945-51)以来との事である

戦後の物の無い混乱した時代と金さえあれば手に入らぬ物がない現在と単純に較べる訳には行かないが人心は弛緩し治安は乱れていると言えるだろう
報道によれば1993年の3万人台を底に96年には4万人台へと毎年3000~4000人の割合で増えついに7万人を越え収容定員6万794人に対し116.4%に上るのだと

93年以降と言えばバブル景気が崩壊して末端の人々にまで影響が出てきた頃だ
住専倒産、大手銀行の崩壊、ゼネコン倒産、証券会社倒産など解雇、リストラ、就職・転職難当然家計も苦しくなった

小渕・森そして小泉総理も一所懸命経済政策を立案し実行してくれたのであろう
しかしそれでも犯罪者は減っていないのであるからその政策は十分効果があったとは評価できない

突然であるが老子の教えを信奉する漢の高官の話を思い出した
地方で成績をあげ中央に抜擢される際、後任に「裁判と市場とこの二つには慎重に対処するように」と助言を残した もっと大切な事があるように思った後任者はその訳を尋ねると「裁判と市場の二つは共に善と悪とが集まってくる所 締め付けを厳しくすれば悪人どもは身の置き所が無くなり社会不安の種となろう」と

法務省は刑務所の増設を図っているようだが、それはそれとして受刑者が少なくなるような世の中にして下さい 

特に安倍さん、谷垣さん、麻生さん朝からTVに出まくりだったけどしっかりお願いしますね

読売新聞:
国内の刑務所や拘置所などに収容されている受刑者が、7月末現在(速報値)で7万737人に達した。7万人を突破したのは終戦直後の混乱期(1948~51年)以来。刑務所などの収容定員6万794人に対する収容率は116・4%に上る。
 法務省は、収容率が100%を超えたのを機に、2001年度から刑務所の新増築を急いでいるが、受刑者数の伸びに追いつかず、深刻化する過剰収容問題に頭を悩ませている。

 国内の受刑者は1996年に4万人台に乗った後、01年に5万人、03年に6万人を超すなど、最近は年3000~4000人のペースで急増している。受刑者(年末時)が戦後最も少なかった93年の3万7164人と比べると、ほぼ倍増した計算だ。
コメント (4)
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