主人公のモデルは植物学者の牧野富太郎さんは奇人変人なところもあったそうですが、神木隆之介が演じる槙野富太郎は草花ひとすじの天心爛漫な人物でした。周りのだれからも愛される主人公、そして妻の寿恵子との夫婦愛、素晴らしいドラマでした。
そして、大正から昭和時代の、貧しいけれど人情味にあふれたご近所同士のお付き合いにうらやましさを感じました。
草花にはあまり関心はなかったのですがしづの里でオーナーが花を愛し大事に育てている姿に接し、さらに季節ごとの写真をホームページに載せる担当をしているうちに、いくつかの名前も覚えるようになりました。
しづの里の駐車場は建物を取り巻くように設けられていますが、すべて前方駐車をお願いしています。草花を大事にしているためなので、後方駐車をされたお客さんには止め直しをお願いしています。オーナーはドラマの万太郎と一緒で小さく可憐な草花には地べたに這いつくばって接しています。そんな写真をしづの里のホームページの「花便り」に掲載していますのでご覧ください。
ドラマのセリフでも人生の指針と言えるような言葉がありました。地域活動から身を引きつつある私に、改めて可憐に咲く草花から生き方を教えられます。
坂村真民さんの詩 「何かをしよう」です。
何かをしよう みんなの人のためになる
何かをしよう よく考えたら自分の体にあった
何かがある筈だ 弱い人には弱いなりに
老いた人には老いた人なりに 何かがある筈だ
生かされている恩返しに 小さいことでもいい
自分にできるものをさがして 何かをしよう
一年草でも あんなに美しい花をつけて
終わってゆくではないか
坂村真民詩集百選 から