静岡ホーリネス教会グレースチャペルBlog

(日本ホーリネス教団静岡教会)

天のマナ

2017年05月28日 | 天のマナ
「ドミネ・クォ・ヴァディス(主よ、どこへ行かれるのですか)」
 カトリック教会の古い伝承によりますと、西暦64年ペテロは、ローマ皇帝ネロによるキリスト教徒の迫害から逃れるために、ローマを脱出しようとします。そこで、ローマに入ろうとする復活の主イエスに会います。ペテロが、「ドミネ・クォ・ヴァディス(主よ、どこへ行かれるのですか)」と尋ねると、イエスは、「ローマへ再び十字架に架かりに行く」と答えます。その言葉でペテロは全てを知り、道を引き返してローマへ戻ります。そして、捕えられ殉教するのです。殉教する時に、主イエスと同じ十字架では申し訳けないとし、逆さにつけられたのでした。
 この伝承からどんなメッセージが語られているのでしょうか。ローマの大火の原因をクリスチャンたちになすりつけたローマの皇帝ネロの大迫害、教会は指導者ペテロを逃そうとし、ペテロもそれに従います。しかし、主の御心を知った時、以前、三度主を否んで失敗し赦さ再び立たされていたペテロは、同じ失敗をせずにローマに引き返してくるのです。自らの思いではなく、主権者なる主に従うのがきよめられたクリスチャンであります。「あなたは、わたしに従ってきなさい」(ヨハネ21:22)とこの朝も語られています。
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