天のマナ

　「ただただ主に」　　
「ベーブルースの再来」「ベーブルースを越えた」と今、世界中で注目され騒がれている日本人の野球選手を皆さまは知っておられるでしょうか。それは二刀流：ピッチャーとバッターを両方するエンゼルスの大谷翔平選手です。私も彼の活躍を毎日楽しみにしています。世界一レベルの高いメジャーリーグで、両方をするなんて、できるなんて、ベーブルース以来ここ１００年あり得ない事でした。彼は、打者としては、２６日現時点でアメリカンリーグホームラン数で２位で、投手としては投球回数は少ないものも防御率2.58で４位と言ってもいいです。彼の魅力は、野球の実力だけではなく、野球に向かう姿勢、また人柄にもあります。彼は、野球がすることが大好きで、毎日学校から帰ってくるとすぐに公園に向かう野球少年をそのまま大人にした感じです。メジャーリーガーの莫大な年俸には興味がなく、ただ野球ができることを喜び、ただプレイすることを純粋に楽しんでいるのです。
　彼の純な姿を見て思います。私は、救われた恵みをどれほど喜んで生きているのか。任された使命の働きに没頭し楽しんでいるのかと。「主よ、あなたの働きは私を喜ばせる。私はあなたの手の業を喜び歌う。」（詩編９２篇５節）。純粋に主に仕えたいのです

天のマナ

「時には叫ぶ」　　　　　　　　　　　
　生後二か月の新生児が、こんなに大きな泣き声を出すのかとビックリしました。本当に小さな口で、肺活量も少ない小さな肺なにのです。大人の大声も負けるぐらいの大きさです。ミルクや母乳を合わせても１００～１５０ｍｌの液体の量ですから、３時間もするとすぐにお腹が減ります。ミルクを飲み終わり、１時間位はご機嫌で手足を動かし体をひねり遊び、その後１時間位は寝ます。前回の授乳から２時間半が過ぎた頃になるとお腹が空きはじめます。３時間を過ぎると空腹になり、あやすのも大変なくらいぐずります。まだミルクが準備中ですと、最後には尋常ではない泣き声で求めるのです。小さいながらも生命の危機を感じての求めなのだと思います。空腹を感じる、のどの渇きを感じることは、生きることにおいて重要なことです。空腹も渇きも感じないならば、生きていけないでしょう。
　私たちは霊の空腹、渇きを感じているでしょうか。肉体は元気でも、霊が瀕死でいたら平安はありません。瀕死でいることすらも気づかないなら、霊が生きていると言えるのでしょうか。霊の空腹や渇きに生命の危機を感じ、時には食い入るように聖書を読み、時には叫ぶようにして主に求めることも良いことです。主イエスとの関係がお客様関係（気を使い表面的）ではなく、家族関係（心を割って話せる）のように深く、日々、聖書を読み空腹が満たされ、主に祈り心の渇きを潤され、平安な歩みをするキリスト者でありましょう。「あなたがたの中で、苦しんでいる者があるか。その人は、祈るがよい。」（口語訳：ヤコブ５：１３）

天のマナ

　「良き習慣は続ける」　
　「さて、ペトロとヨハネは、午後三時の祈りの時間に神殿に上って行った」（使徒言行録３：１）

　聖霊に満たされたペトロが大説教した後、彼はヨハネと共に、キリストの証人として福音宣教をし始め、今までの良き習慣として続けてきた午後３時の祈りをしに、神殿へ行ったのでした。
　神の独り子救い主イエスの十字架と復活によって救いはすでになされ、聖霊なる神も降臨し、新約の時代が来ましたが、今までのことをないがしろにせず、良き習慣である祈りの時間を大切にしていたのです。それは、旧約時代になされた神の御業、語られた神の言葉の中に、神の御心があらわれているからです。
　イスラエルに対する父なる神の愛、あわれみ、慰め、導きなど、今の教会や教会に属する私達ひとりひとりにも向けられているのです。彼らの良き習慣としての祈りを、父なる神がどんなに喜ばれたかと思います。さらに神は、この時に、生まれつき足の不自由な者を癒し、主を礼拝しほめたたえる者に変えるという御業を、彼らを通して成しました。
　私達はこの時代に生かされていますが、信仰の遺産としての良き習慣は引き継いで行き、主の御業を体験したく思います。いつもの曜日に、いつもの時間に、共に主のもとに上り祈りましょう。

講壇の花10