プリズン２１１

CELDA 211／０９年／スペイン・仏／１１０分／サスペンス・アクション／劇場未公開
監督：ダニエル・モンソン
出演：ルイス・トサル、アルベルト・アンマン、マルタ・エトゥラ、アントニオ・レシネス

＜ストーリー＞
刑務所の新任職員・フアンは、突如勃発した囚人たちの暴動に巻き込まれてしまう。咄嗟の判断で囚人を装った彼は、凶悪犯に囲まれながら脱出の機会を狙うが…。

＜感想＞
囚人が暴動を起こし、政府に要求を訴えるサスペンス映画です。

刑務所着任前日に下見に来て、暴動に巻き込まれてしまったフアン。
案内中に収監される際の決まりを聞いていたので、暴動後直ぐに看守とバレないように機転を利かし、囚人に成り済まして何とかこの中から脱出を図ろうとするのですが・・・。

これ、良く出来ています。

フアンは頭が良いんでしょうね。
囚人たちの立場が不利にならないように的確にアドバイスをします。
その合間を縫って、トランシーバーで助けを求めたり、中の様子を外部に伝えようとします。

何時、囚人たちに自分の職業を見破られてもおかしくない行動。

この辺は結構ハラハラとさせられますね。
が、中盤で事態は急変！！

ある事でフアンの脱出願望が打ち崩されてしまうんです。
ここはかなり悲しいものがありました。

一人の人間として、大切なものを奪われた怒り。
そして、信頼していた同僚からの裏切り。

看守と囚人という壁を崩し、結束から生まれた奇妙な友情が引き起こす悲劇。

人の命とはどれ程尊いものなかというものを深く考えさせられる秀作です。
「スペインのアカデミー賞」と呼ばれるゴヤ賞で多くの賞を受賞したのも納得の出来。

フアンを演じた俳優は男前ですし、彼の奥さん役の女優も綺麗な人でした。

女性にも受け入れられる作品ではないでしょうか。

オフィシャル・サイト(スペイン語)

評価：★★★★
１１／０３／０６ＤＶＤ鑑賞（旧作）

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レンタル開始日：2010-07-07
メーカー：松竹ホームビデオ