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銀幕大帝α

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哭声/コクソン

2017年07月26日 19時56分22秒 | 韓国ホラー
THE WAILING
2016年
韓国
156分
サスペンス/ミステリー/ホラー
劇場公開(2017/03/11)



監督:
ナ・ホンジン
『哀しき獣』
脚本:
ナ・ホンジン
出演:
クァク・ドウォン警察官ジョング
ファン・ジョンミン祈祷師イルグァン
國村隼山の中の男
チョン・ウヒ目撃者ムミョン
キム・ファニヒョジン



<ストーリー>
いつからか、謎の日本人が平和な村の一軒家に住み着き、よそ者に対する不気味な噂が広まり始める。そんな時、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発し…。

疑え。惑わされるな。

-感想-

この映画、いろんな意味で

こわい。


キチガイが事件現場で暴れまくる。


悪霊に取り憑かれた少女が全身を痙攣させ白目剥いたまま入院。


突然出没するゾンビ!!
(こいつが結構しぶとい、流石生きる屍。)

少女に憑いた悪霊を払う為に呼ばれた祈祷師がトランス状態で踊り狂う。


その祈祷師の前に現れる謎の白服の女性。

彼女を見た瞬間、マーライオン以上に口からゲロを吐き散らす祈祷師。

これがもう想像以上の吐きっぷりにゲロ嫌いな私は「ギョエーーー!!」。
正直、このゲロ噴射が一番怖かった。
いや、気持ち悪かった。

白服の女性は主人公に対して、鶏が3回鳴くまでは家に入ってはいけないと忠告する。
が、祈祷師は携帯電話で「その女の言葉に惑わされるな。早く家に入って娘を救え!」と言ってくる。

どっちを信用すればいいのか。
ここでの主人公が迷いに迷いまくるシーンが、半端なく緊張感を齎す。

誰が正解で誰が不正解なんだ?
主人公に味方している人間はどいつなんだ、と。
怪しまれていた日本人も実は良い人なんじゃないかと一瞬思わせておいて、結局ズドンとその考えを否定し谷底へと突き落としてくるラストには開いた口が塞がりません。

やっぱあんた、あっち側の者だったのね、と。

主人公のヘタレ具合とか少し笑える部分もあるけれど、全体的には異様な雰囲気に包まれた文字通りの怪作。
監督曰く、ラストの解釈は観た人それぞれの判断に委ねるとの事だが、私的に結論を出すと、日本人は正真正銘の「悪魔」、で祈祷師は「悪魔」を崇拝している右腕的存在、そして謎の白服の女性は村の「守り神」みたいな立ち位置になるんじゃないかなと。

正確な答えは見付からず仕舞いでしたが、後半の怒涛の勢いだけで観る者を圧倒させ、混乱に導く描写は文句なく素晴らしい。
恐ろしい映像の数々、エグさ爆発させた猟奇演出、不信感を高く抱かせる主人公に近付く登場人物達と、これからどうなって、どういう終わり方をするのか全く先が見えて来ない異様過ぎる展開の進み方には決して目の離せない面白さがあるという事だけを最後に付け足して、本作に対する感想は終わりにしようと思う。

また常識人じゃ考え付かないような話をナ・ホンジン監督は生み出しちゃったね。
ただただ、呆気にとられて、猛烈な絶望感だけを余韻として残すおぞましいホラー作品だった。

評価:★★★☆
17/07/25DVD鑑賞(新作)
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