
THE YELLOW SEA 黄海/10年/韓国/140分/犯罪サスペンス/R15+/劇場公開(2012/01/07)
-監督-
ナ・ホンジン
過去監督作:『チェイサー』
-脚本-
ナ・ホンジン

-出演-
*ハ・ジョンウ…グナム
過去出演作:『チェイサー』
*キム・ユンソク…ミョン
過去出演作:『チェイサー』
*チョ・ソンハ…テウォン
過去出演作:『チ・ジニ×ムン・ソリ 女教授』
*チョン・マンシク…刑事
過去出演作:『息もできない』
<ストーリー>
出稼ぎ中の妻と離れて暮らすタクシー運転手・グナムは、賭け麻雀で借金を負う。窮地に立たされた彼は、借金返済のため韓国に密入国し、殺人請負業に加担することを決意するが…。
この闇には、
一縷の光さえ届かない――
<感想>
-監督-
ナ・ホンジン
過去監督作:『チェイサー』
-脚本-
ナ・ホンジン

-出演-
*ハ・ジョンウ…グナム
過去出演作:『チェイサー』
*キム・ユンソク…ミョン
過去出演作:『チェイサー』
*チョ・ソンハ…テウォン
過去出演作:『チ・ジニ×ムン・ソリ 女教授』
*チョン・マンシク…刑事
過去出演作:『息もできない』
<ストーリー>
出稼ぎ中の妻と離れて暮らすタクシー運転手・グナムは、賭け麻雀で借金を負う。窮地に立たされた彼は、借金返済のため韓国に密入国し、殺人請負業に加担することを決意するが…。
この闇には、
一縷の光さえ届かない――
<感想>
汚名を着せられた男の逃亡と逆襲を描いた作品ですね。
合間に出稼ぎに出かけたまま行方不明となっている妻探しも描かれています。
その奥さん、どうやら不倫している疑いが。
グナムとの直接的な交わりは最後までないです。
生きているのかそうでないのかも有耶無耶のまま。
ラストではっきりしますけど。
グナムにとっては奥さんに対する想いというのは強いようで、度々見る彼の夢の中でその姿を見せてくれますが、結構美人です。

そりゃこんなに綺麗な妻だったら忘れる事は出来ませんよね。
バラバラ遺体として殺されたなんてショッキングなニュースが流れて愕然としちゃうグナムですが。
絶望から希望に。
希望を見出した先の哀しき別れ。
エンディング・・・切ないです。
本作もまたバイオレンス描写が飛び抜けてますね。
飛び道具=銃の類は殆ど出て来ない。
代わりに血のレクイエムを奏でるのが手斧と包丁です。
瞬間に仕留める銃と違って、刃物系は何回も刺さないといけませんから、ザックザク感や、横一文字に掻っ捌いた後の血飛沫感、血まみれで死に倒れるグロ感が半端無いです。
映倫に気遣って、たまにフレームアウトしたり、反転させたりして少しは暴力色を抑えようとはしていますが、いやそれでも十分キツい描写ですよ。
私は平気ですけど。
慣れていない人は目を背けるかもしれませんね。
そんなシーンが結構多いですが、ハラハラするようなシーンも多くあります。
街中を全速力で走り逃げるシーンや、パトカーやミョンが運転する車に追いかけられるカーチェイスシーンなんかは見応えありました。
クラッシュする様が迫力あって良いです。
気合入れて撮ってますよここは。
後、押し掛けても、押し掛けられても微動だにせず、殺人マシーン並みに敵を血祭りに上げていくミョンの姿が不気味。
無敵?
不死身?
強過ぎ?
なんかこのおっさんに関わったら命幾らあっても足りんわって思う位の
‘絶対凶悪’
ぷりを見せつけてくれて半端無く怖かったなぁ。
役名と顔が一致しなくて、ちょっと人物関係が解り辛い所もありましたが、見せる勢いは期待通りの凄さで140分間引き込まれっ放しでした。
ドロドロとした雰囲気と暗い内容が混ざり合い、果てしなく重く哀しい形へと生まれ変ってます。
観る者をどん底に突き落とす脚本と圧倒させる演出力を今作でも惜しみなく披露したナ・ホンジン監督の才能の高さは『チェイサー』とこの2本で完全に証明された感じがします。
3作目も待ち遠しい。
PS
後日父にも見せて「人物関係解った?」と聞いたら、普通に私がネットをでググッて正解を得た通りにさらりと的確に言ってました。
特に私が勘違い&良く解らなかった部分‘終盤の銀行シーン’もここはこういうことだと説明してくれたもんだから見事。
後、かなり朝鮮族の事も詳しかった。
伊達に70年生きてないわ。
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★★

12/06/17DVD鑑賞(新作)


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レンタル開始日:2012-06-08
メーカー:クロックワークス
あれがあることで主人公の徒労の喘ぎがより強調されるんだと・・・
いやミヨンの生命力は凄いですね
食い終わった骨まで武器にしてる
長いけど飽きない映画でした
なんか私はあのラストシーンみて凄く切なく感じちゃいました。
海の藻くずって。。。
ミョンは完全に処刑人でしょ。
不死身と言うか無敵過ぎて気味悪いです。
作品から漂う陰湿さは半端無かったですねぇ。
漁船のおっちゃんの無表情な冷酷さが、グナムの
悲しい人生を裏付けているような気がしました。
ミヨンは不死身ですね。斧一丁で、多数の人間をバッタバッタですもんね。
見終わってどよよ~ん感が残る映画でしたが、見ごたえがありました。
ただあの銀行員の存在は、人物相関図を見ないとわかりません。
こんなシビアな役もやったかと思えば、三枚目もこなしたりしますからね。
妻夫木君と仲がいいので、また2人で共演してくれないかなー^^
漁船のおっちゃん、優しそうな顔してやること酷いですよね。
まぁでも私でもそうするかも、とは思いました。
なんか関わりたくないですもん。
ミョンは悪魔でしょ。
もう怖すぎました。
不死身過ぎて。
重い映画でしたが、見応えはありましたね!
確かに私も銀行シーンは意味不明でした。
うちの父親は理解していましたが^^;
ハ・ジョンウさんの過去の出演作を検索してみたら結構色んなジャンルの映画に出ているのですねぇ。
私的には『チェイサー』の印象が一番強かったです。
へぇ~妻夫木君と仲良しなんですかぁ。
再共演実現するかもしれませんね。
なかなかの力作でしたので、機会がありましたら。
作り込み過ぎて、わけわかんなくなってしまったって感じもありましたね。
もうちょっとわかりやすく作って、すとんと落ちると、感動も大きいと思います。
見てるとき、人間関係の方にばかり頭が行って、ストーリーに入り込めなかったとこが欠点かな。
あとは、力強くて迫力は満点でした。
今度観てみましょう。
確かにちょっと解り辛い話でしたね。
テンポは良かったのですが、色々と詰め込み過ぎちゃった感はありました。
私は観終わった後に「あれ?」と思うタイプなので観ている間はかなり引き込まれていました。
傑作『チェイサー』には及びませんでしたが、それでも監督の才能の良さには凄く感じさせられるものがありましたねぇ。
またまた遅くなりすみません(汗)
チェイサーがあまりにも凄かったので、
期待度高めで観たんですが、、、。
どうも今一つでしたね。ハ・ジョンウは
やはり悪役の方がよさそうな気もしましたが。
コメント有難うございます。
『チェイサー』の監督さんだけに皆さん期待を高めて御覧になられたみたいですね。
ちょっと難しくし過ぎたかなぁと思うものはありましたね。
その事で話に入り込み難い感じはありましたが、出来そのものは悪くないかなって私は思いました。
『チェイサー』と善悪が逆になっているのは面白いですよね。