銀幕大帝α

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最後まで行く

2024年06月21日 17時53分18秒 | 邦画サスペンス

2023年

日本

118分

サスペンス/犯罪/コメディ

劇場公開(2023/05/19)

監督:
藤井道人

『ヴィレッジ』

脚本:
藤井道人

出演:
岡田准一・・・工藤祐司
綾野剛・・・矢崎貴之
広末涼子・・・工藤美沙子
磯村勇斗・・・尾田創
駿河太郎・・・久我山太地
山中崇・・・梶征士
黒羽麻璃央・・・松田優生
駒木根隆介・・・川上昌平
山田真歩・・・植松由紀子
清水くるみ・・・岸谷真由子
杉本哲太・・・淡島幹雄
柄本明・・・仙葉泰

<ストーリー>

事故を起こした刑事が、その隠ぺいを図るも、謎を秘めた監察官にどんどん追い詰められていくさまを、ブラックなユーモアを織り交ぜつつスピード感あふれる筆致で描き出していく。

マズい男 VS ヤバい男

―感想―

ええんか?あんなラストでほんまにええんか?

皆、それで納得したん?

高評価が多いから、あれで納得したんやろなあ。

タイトルは『最後まで行く』やけど、話は「最後まで行ってない」やん。

工藤と矢崎、お互いがバケモン染みた不死身ぷりには笑ったけれど、だからそこからどうなるねん、と凄く思ったし、消化不良気味なエンディングは正直好きになれないわ。

オリジナルの韓国版は単純に面白かった。

けど、この日本版リメイクは、ヤクザ(柄本明が怪演。強烈なインパクトを放っている)が頭良かったというだけ、他はアホちゃんだらけ。

全員が全員、手のひらで踊らされているというのを、後から理解してそれに可笑しさを抱ければOKなんだろう、けど期待した程、俺は特別的な楽しさを内容、展開からは感じられないままだった。

作品としての骨組みは大体オリジナルと同じ。

部分的に日本風に脚色しており、それが大きく出ていたのが、尻切れトンボなラストシーンで、あれは本当に改悪だと思う。

これしか観て無かったら、確かにテンポも良いし、癖のあるキャラクター揃いなので、飽きずにハラハラさせられる良作として満足さは得られるだろう。

が、オリジナルを観ている俺からすれば、マジで観てない人はオリジナルの方も観てくれと言いたい。

だってオリジナル版はニヤッとする粋な終わり方でしたし。

比べて言うのも何だけど、俺は断然、オリジナル版が好き、だな。

「だけどオリジナルて韓国映画でしょ?韓国て聞くだけで印象悪いし虫唾が走るし、進んでは観たくはないね」

という考えを持つのは止めといた方が良い。

俺も韓国という国はどっちかと言うと嫌いだが、韓国映画に罪は無し、偏見を捨てて観る事を薦めたい。

100本以上、韓国映画を観ている俺がここまで言うのだから、騙されたと思って、食わず嫌いを捨てて、レッツトライ!

工藤がヤクザから手製の爆弾を貰って、それを死体に隠したまま矢崎に明け渡すのだけど、ちゃんと4分で爆発したのは演出として褒めてあげたい...所なのだが、車内で爆発したのに、車があんな横回転するか?という疑問が先に生まれたんだけど、あそこ敢えてツッコンであげるのが人としての優しさでありましょう。

評価:★★★☆

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メーカー: 東宝

関連作:

『最後まで行く(2014)』(オリジナル)

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