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銀幕大帝α

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ソウル・ステーション/パンデミック

2018年02月01日 14時22分31秒 | アニメ(国外)
SEOUL STATION
2016年
韓国
92分
ホラー/パニック/アクション
劇場公開(2017/09/30)



監督:
ヨン・サンホ
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
脚本:
ヨン・サンホ
声の出演:
シム・ウンギョンヘスン
リュ・スンリョンヘスンの父
イ・ジュンキウン



<ストーリー>
蒸し暑い夏の夜、ひとりの年老いたホームレスが首に大怪我を負い、誰にも助けてもらえずソウル駅で息絶えた。すると、そのホームレスは凶暴化して甦り…。

死を超えた恐怖、
到来。


―感想―

韓国産のアニメなんて初めて観ましたが、まあ絵はあれですけど、『新感染』撮った監督さんですからね、しかもその『新感染』の前日譚、興味は膨らむし、期待もしちゃう。

主人公はDQNな彼氏に見捨てられ、帰る家が無くなり、何処にも行けずにソウル駅でウロウロしていたら感染者の集団に突然襲われる女の子ヘスン。
警察署の牢屋からの脱出、そこから街中を右往左往に走り回り、地下鉄の線路をトボトボと歩き、最終的には展示ホームへと辿り着く。
危機に直面しているヘスンを心配したDQN彼氏が、急に姿を見せたヘスンの父親と名乗る男と一緒に行動しながら、彼女の行方を探す。

何回か彼氏とヘスンとの間で携帯電話が繋がるも、一切父親に電話を代わらない所に疑問を感じていたが、なるほど、声を聞かせられない理由がちゃんとありましたか。

前日譚と聞いていたので感染ルートも明かされているのかと思ってましたが、冒頭何かに首を噛まれた爺さんが登場し、そこから一気にパンデミックしていく。
結局、発端は何だったんだろうかね、気になってしゃあない。

絵はあれだけど(しつこい笑)、逃走劇に緊迫感があり、ハラハラとさせてくれる面白さはこのアニメにも健在でした。
全てを「暴動」として片付け、警察隊を配備し、歯向かう者は誰であろうと射殺。
それが例え感染者ではない人間であっても容赦はせず、こういう緊急の事態に適切な対応が出来ない韓国政府の判断力の低さが皮肉として浮き彫りにされていく。
「私は国の為に尽くしたのに、国は国民を雑に扱っている!」
この台詞は、監督自身が常日頃から抱いている気持ちをそのまま反映させたのかもしれない。
案外、韓国民は自分達の国に幾つもの不満を感じているのかもしれんね。
最近では冬季オリンピックで南北選手を合同で参加させる事に多くの反対者が手を挙げデモを起こしたというのも記憶に新しいが、どれ位の愛国者が韓国にはいるのだろうか。

殆ど屑とバカの登場人物で埋め尽くされたアニメですが、底辺層に近いホームレスが一番人間味溢れていて、優しが人一倍強いてのも、格差社会が根強い韓国ならではの国民性が見て取れて苦笑いが生まれる。
権力握っている輩になる程、糞ったれ率高し、それが韓国の現状。
弱い者は自分より上の人間には逆らえない、見下される事程悲しいものはないよな。
まあ日本は流石にここまでじゃないにしても、ふんぞり返っている政治家が不祥事問題起こすのとか見ると、情けない世の中だとは思うよ。

国や人それぞれの暗部を映し出しながら、きっちり極上のパニック作に仕上げていて、色んな意味で楽しめました。
只一つ苦言を申すとすれば、感染したヘスンが化け物になる前に始発の電車に乗り込む、そう『新感染』の発車シーンに繋がる形で本編を終えていたら自分的には前日譚作品として完璧だったんだよなあ。
私ならそういうニヤッとする演出を加えるんだけどねぇ、欲張り過ぎでしょうか(笑)。

評価:★★★★
18/02/01DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2018-01-24
メーカー:ブロードウェイ

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関連作:
『新感染 ファイナル・エクスプレス(2016)』

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