銀幕大帝α

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コドモのコドモ

2009年06月01日 23時05分48秒 | 邦画ドラマ
08年/日本/122分/劇場公開
監督:萩生田宏治
出演:甘利はるな、麻生久美子、宮崎美子、谷村美月、草村礼子、斉藤暁

<ストーリー>
小学生の妊娠・出産を通して、生命の尊さという普遍的なテーマをファンタジックに描く。
<感想>
小学5年生の幼い少女が遊びで男の子と「くっつけっこ」をした事で、妊娠してしまうという衝撃的な内容だけれど、偏見な目で観て欲しくないな、これ。

大人は直ぐに他人の子が何かをすると、親の教育がどうのこうのだと不平不満を感情を露わにしてまで言うけれど、実際、自分の子にはきちんと教育しているのか?
こう言っちゃ何だろうけど、殆どの家庭では自分の子に性教育なんてしていないんじゃないの?

八木先生の学校での性教育授業のやり方は間違っていないと思う。
むしろ正しいし、あれ位きっちりと教えないと子供たちはセックスに対して

「エロ」

という2文字しか頭に思い浮かばないだろうし、変な解釈まで起こしてしまう。

今作での先生の指導は適切だったにも関わらず後の祭りだった。
しかしそれを取り上げて一方的に学校を責める保護者はどうかと思うのだが。

今の学校での性教育はどういう風なのかは知らない。
私が小学生だった頃の性教育は男女それぞれ教室に別れてみっちり教えてくれた。
皆、きちんと話を聞いていたし、心の中にしっかりと受け止めていた。
セックスを「エロ」とは思わないし、出産を「グロ」とも思わない。
家に帰って親に授業の内容を伝えると、真剣に話に付き合ってくれた。
それがあったからこそ、現在の自分には正しい性教育の在り方というものと知識が身に付いているのだろう。

今後、もし自分に子供が出来たら、幼少の頃から本なりDVDなりで、性というものについて話をするつもりだ。
親が恥ずかしがってどうするよ!
後から未成年の我が子から「出来ちゃった」なんて言われたら堪ったもんじゃないよ。

この作品はとっても良く出来ているので、特に子を持つ大人の多くの方に観て欲しい。
寧ろ、小中学校の性教育授業の一環として上映するのもいいかもしれない。

自分も、違う形で子供達に指導している立場にあるんだけれど、どうにも性というものに対しいやらしさを抱いている子が多いのが気になります。

昭和と平成というたった一区切りの差だけで、教育方針も随分変わってしまっている今の現状に寂しさを感じるなぁ。

オフィシャル・サイト

評価:★★★★
09/06/01DVD鑑賞
ドラマ 麻生久美子 宮崎美子 谷村美月 斉藤暁 上野樹里 塩見三省 DVD新作
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