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銀幕大帝α

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シャタード 美しき罠

2024年03月21日 16時28分43秒 | 洋画サスペンス

SHATTERED

2022年

アメリカ

92分

サスペンス

PG12

劇場公開(2024/02/02)

監督:
ルイス・プリエト

『チェイサー』

出演:
キャメロン・モナハン
フランク・グリロ
リリー・クルーク
ジョン・マルコヴィッチ

<ストーリー>

若くしてIT長者となったクリスは、魅力的な女性・スカイに出会う。ふたりは恋に落ちるが、クリスは暴漢に襲われ大怪我を負ってしまう。やがてスカイの本当の目的が明らかになり…。

―感想―

そういうところやぞクリス!

奥さんが愛想尽かせて離婚して欲しいと言われるのは。

世の男性にとっちゃ、教訓になるやもしれない、急に色気で近寄ってくる女性には気を付けろ。

甘い誘惑には罠がある、ちゅうことやね。

モーテルの管理人役、ジョン・マルコヴィッチが切羽詰まった豪邸へとのこのことやって来たもんだから、少しはクリスを助けるのかと期待してみれば全くのクソ役立たずで笑った。

そりゃ望遠鏡で全裸ヨガしている女性を覗き見している様なスケベオヤジが活躍するはずもないわな。

その代わりに、娘をクリスに合わせる事と、離婚用紙を貰う為に、終盤豪邸に車走らせてきた嫁さんの機転によって、スカイとその叔父の計画が狂わされていく。

要はクリスの全財産を強奪するのが目的だった訳だが、嫁さんのファインプレーが無かったら、全然違ったラストになってたかもしれない。

クリスを誘惑した女スカイ、こいつがヤバい程のサイコパスでして、自分の思い通りにならないと、同棲相手どころか何故か叔父まで撃ち殺してしまうという、制御不能な行動ぷりが恐ろし過ぎ。

クライマックスでの妻も交えた乱闘でも、ほぼスカイ側が有利だったけれど、まさかの止めの銃弾を食らわしたのは・・・!?

この事件後、家族、というかクリスと嫁は寄りを戻したのか、そのまま別れちゃったのかは分からないままだったが、親指失っても命は助かったのだから、妻子には心の底から感謝せえよ、て思ったわ。

かなりスリリングな展開が後半は続くので、良い感じにハラハラとした気持ちで観れた良品。

確かにスカイの容姿は男の心を惑わす程の美貌でしたし、肝心な部分が見えそうで余り良く見せないベッドシーンも想像を掻きたてられて、クリス気持ちよさそうだなあと少し羨ましくも思えたり。

だが、まだ正式に離婚してないんだから、浮気はだめよ~ダメダメ。

スカイは死ぬ間際にクリスに向かって、私の本当の名前は・・・と一言残すが、クリスの「どうでもええわ」みたいなノーリアクションをする辺り、そこは自分と家族を危険に晒した女だからこその興味はありませ~んになるのも当然やし、無視した事だけは褒めてやりたい(逆にリアクション取っていたら、まだ未練たらたらなんかいて軽蔑するし印象もっと悪くしてたと思う)。

評価:★★★☆

24/03/21DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-03-20

メーカー: アドニスSQ(アメイジングD.C.)

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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

2024年03月17日 15時04分06秒 | 洋画サスペンス

THE KILLING OF KENNETH CHAMBERLAIN

2019年

アメリカ

83分

ドラマ/サスペンス

劇場公開(2023/09/15)

監督:
デヴィッド・ミデル
製作:
デヴィッド・ミデル
製作総指揮:
モーガン・フリーマン
脚本:
デヴィッド・ミデル

出演:
フランキー・フェイソン・・・ケネス・チェンバレン
スティーヴ・オコネル・・・ロッシ

声の出演:
アニカ・ノニ・ローズ・・・キャンディス・ウェイド

<ストーリー>

双極性障害を患う黒人の元海兵隊員・ケネスは、医療用通報装置を誤作動させてしまう。到着した白人警官にケネスは間違いだと伝えるが…。

彼はなぜ警官に殺されたのか?

―感想―

盛大にネタバレしているキャッチコピーがアカンわ。

あーこのお爺さんは最後殺されてしまうんだなと分かり切った形で観てしまうから、本当に殺された時の「マジか!!」といった驚きを奪っちゃっているよね。

それでも、リアルタイムで進行する展開には目が離せなかった。

意地と意地とのぶつかり合い。

第三者としては、さっさと扉開ければええのに、5分そこらで何も無かった事が分かって解決するだろうに、とは思ってしまう。

だが爺さんとしては自分は何も悪い事はしてないのに、何で「はいどうぞ」て扉簡単に開けなあかんねん、という気持ちの方を優先させてしまう。

精神的な疾患があるのも、ある意味悪い方向には作用していて、例え相手が警官だとしても「信用」は出来ない、そういう負の考えが自然と働いてたんだろうなあ。

頑なに開けないとなると、警官達は余計不信感を抱いてしまい、結果的には押し問答に。

しかもお爺さんの住んでいる環境そして、黒人という事が白人警官の怒りに火が点き、新たに応援まで呼んで強行手段へと走る。

もうね、この終盤でのお爺さんの苦しみ、警官達の無謀さには、観てて怒りよりも悲しみしかなかった。

今でも根強くあるアメリカ社会ならではの人種差別。

白人様に逆らうんじゃねえよ!!みたく、無実なのに、無抵抗なのに、黒人の男というだけで射殺してしまう暴挙。

仮にも市民の味方であるはずの警官が「ぶち殺すぞニガー!!」なんて言葉、吐いたらダメだって、、、。

これが実際にあった話てのと、その時の本物の緊迫した音声等がエンドロールで流れるのを聞いて、強きものが弱きものを助けるてのは絶対じゃないんだなとしみじみと思うと共に、対応に当たった警官の当事者達が罪を着せられなかった事の方がショックで、何ともいたたまれない感情だけがずっと残り続けてしまったよ。

色々と考えさせられるストーリーであったし、80分があっという間に過ぎ去る程のサスペンスとしての見応えはあったけれど、胸糞映画でもあることは確かです。

普段通り寝てたら急に警官が大挙押し寄せて来て、あれよあれよと脅される側へと立たされ、最期まで恐怖に怯え続けたお爺さんの心情を思うと、辛い。

最悪な結果になる前に、誰か止める奴いなかったのかよ。

2人程乗り気じゃない警官は居たけど、それやっちまえ!な輩の方が圧倒的に多かったてのが本当に腹立たしいですな。

評価:★★★★

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ドミノ

2024年02月25日 15時42分34秒 | 洋画サスペンス

HYPNOTIC

2023年

アメリカ

94分

ミステリー/サスペンス

劇場公開(2023/10/27)

監督:
ロバート・ロドリゲス

『アリータ:バトル・エンジェル』
製作:
ロバート・ロドリゲス

原案:
ロバート・ロドリゲス
脚本:
ロバート・ロドリゲス

撮影:
ロバート・ロドリゲス

編集:
ロバート・ロドリゲス

出演:
ベン・アフレック・・・ダニー・ローク
アリシー・ブラガ・・・ダイアナ
J・D・パルド・・・ニックス
ハラ・フィンリー・・・ミニー・ローク
ダイオ・オケニイ・・・リバー
ジェフ・フェイヒー・・・カール
ジャッキー・アール・ヘイリー・・・エレミア
ウィリアム・フィクトナー・・・レヴ・デルレイン

<ストーリー>

娘が行方不明になった刑事・ローク。事件に関わっていると思しき男を追う中で、現実と見紛う世界に足を踏み入れた彼は次第に追い詰められていく。

ひと押しで<世界>は崩れ出す。

―感想―

こりゃまた一本取られたね、と。

前半と後半とでは全く異なった話になるんだから結構ビックリである。

てっきり催眠を越えた超能力バトルを繰り広げるのかと思っていたが、そっちに展開の舵を切ってきましたかあ。

娘が誘拐された

のではなく

隠された娘を探す事が目的だった。

もうこれ以上色々書いちゃうとネタバレになっちゃうから(何時もネタバレしてるやんけ!w)今回はもう簡潔に済ませておく。

本作観る時は、出来るだけ何の情報も入れずに。

一つだけヒントを残すとするならば、貴方が観ているその映像は全て「嘘」です。

個人的にはかなり楽しく観れた作品。

けど不満点はあって、エンドロール中のシーンがそれ。

続編を想定しての含みを持たせる為に、あのシーンを差し込んだんだろうけど、これはこれで普通にハッピーエンドとして終わった方が良かったんじゃないかな。

仮に評判が良かったから続編を製作しよう、となったなら、それこそ本作のラストからスタートして、そこに例のシーンを付け足せば万事オッケーになると思うんだよねえ。

これで続編?ないよ(笑)てなると、じゃあエンドロール中に差し込んだシーンは何だったんだよ、てなるやん?

俺としては、あれは要らないなあ。

評価:★★★☆

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ヒンターラント

2024年01月19日 16時44分55秒 | 洋画サスペンス

HINTERLAND

2021年

オーストリア/ルクセンブルク

99分

サスペンス/ミステリー/犯罪

PG12

劇場公開(2023/09/08)

監督:
ステファン・ルツォヴィツキー

『インフェクテッドZ』

脚本:
ステファン・ルツォヴィツキー

出演:
ムラタン・ムスル・・・ペーター・ペルク
リヴ・リサ・フリース・・・テレーザ・ケルナー博士
マックス・フォン・デル・グローベン・・・パウル・セヴェリン
マルク・リンパッハ・・・ヴィクトア・レンナー

<ストーリー>

第1次世界大戦後、元刑事のペーターと戦友たちは故郷へ戻るが、祖国は変わり果てており行き場を失くしてしまう。そんな中、帰還兵を狙った連続殺人が起こり…。

この狂った世界に、
生きる価値はあるか

―感想―

独特な色感を持った作品やなあと思いながら観てたのだが、どうやら全編をブルーバックで撮影したのだとか。

要するに人物と小道具以外はほぼCGて事になるよね。

ちょっと古い作品になるけど似た様なジャンルで初めてフルデジタル撮影を取り入れたピトフ監督の『ヴィドック』を観た時の感覚を思い出した。

若干そのCGとの合成に違和感を覚えるものの、主人公の心情をそのまま映像として現したという意図的な演出を考えれば斬新っちゃあ斬新。

嫌いじゃないし、どちらかと言えば好みだな。

さて、本筋として一番重要となるのが、連続殺人の犯人は誰なのか?主人公の見知った人物なのか?という正体と動機の明確さ。

正直、姿と名前が明かされた際、俺は「え?誰?」と初め脳が追い付かなかったのだが、犯人となる男の弟(警官)が途中から主人公の相棒みたいな形になる所で伏線を張ってたんやね。

多分主人公が襲われて殺されそうになった時に、いち早く犯人が誰かを察知したのだろう。

だから、弟には「兄は戦場で死んだ」と大きな嘘をついた、主人公なりの機転で、弟には兄の存在を忘れさせようとしたのではなかろうか。

犯人と対峙する場面でも、やたらと弟に対して、向こうに行ってろ!と叫ぶのもそういう理由。

今か今かと愛する兄が帰ってくるのを待っていたのに、まさかの連続殺人鬼がその兄だと知ったら、そりゃ弟としては堪ったものじゃないからね。

そういう意味では、主人公なりの優しさを見せている事となるので、後から「あっそういうカラクリがあったのか」と脳が追い付き、ようやく納得出来た顛末ではあったなあ。

憎むべきは戦争そのものか、それとも同胞を売った裏切り者なのか。

結局のところ犯人が選択したのは後者ではあるが、根底にあるのは戦争が生み出した悲劇からの延長。

声を大にして「お前が悪い!」とは言えない辺りに、戦争が如何に無駄なものであるかを痛感させられ、心苦しい余韻が強く残る。

評価:★★★

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オールドマン

2023年11月08日 11時04分33秒 | 洋画サスペンス

OLD MAN

2022年

アメリカ

97分

サスペンス

劇場公開(2023/07/17)

監督:
ラッキー・マッキー

『ブラッド・マネー』

出演:
スティーヴン・ラング
マーク・センター

<ストーリー>

森の奥でひっそりと暮らす老人の家に、迷子のハイカーが助けを求めて訪ねて来る。だが、老人は青年を殺人鬼だと疑って銃や刃物を突き付け、やがて狂気を露にしていく。
 
―感想―
 
全編、ほぼほぼ2人芝居の展開。
前半は道に迷ったらしいハイカーの男との二人っきり。
後半は擬人化したラスカルとの二人っきり。
これを会話劇で大体を乗り切るという荒業。
なので、密室という空間においての人物に対した動きが殆ど無い事もあり、普通に観ていたらあくびが出る可能性も無きにしも非ず。
しかし、その会話劇にこそ、多くの伏線を散りばめている。
それにより、終盤の急展開が活きてくる。
要するにオチ有りきな作品なんですな。
 
ボケた老人の話とも取れるが、俺的には妻の霊によって精神を蝕まれ自身が犯した「罪」からも解放されないまま生き地獄を死ぬまで味わっている老人の悲劇と見た。
冒頭がラストと繋がっているのが秀逸。
 
この90分間の物語を、老人が延々と繰り返しているのかと思うと、鑑賞者はゾッとするかもしれない。
本人に自覚が無いのだから。
 
ハイカーに向かって警戒心と狂気心を放っていると思っていたら、ラスカル登場で畏怖心へと変わる。
状況に応じて表情のみで老人が今抱く感情を恐ろしく、そして悲しく正確に伝える辺りは流石名優スティーヴン・ラングといったところだろう。
 
評価:★★★
23/11/08DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-11-03
メーカー: アドニスSQ(アメイジングD.C.)

情報<カリコレ2023>

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