いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

道後温泉と四国山地を訪ねる旅(その5)

2013年11月11日 | 極楽日記(国内旅行)

 朝食です。ロースハムとトマトのサラダが懐かしい。昭和40年代の旅館の朝食ってたいていこれでした。

 また和食なので気勢が上がらない二人。

 メタノールコンロの網は干物でも焼くのかと思ったら、じゃこ天用だったみたいです。これも愛媛の郷土料理。悪くないんですが、なぜかまた私がほとんど四人分を食べる羽目に。

 まあ子供がこんなの好きだったら逆におかしいですから。それにしても洋風ブッフェの朝食が増える道理ですね。

 ここからは地元の観光バスを利用します。道後温泉とお別れ。

 松山自動車道を南に走り、古い町並で知られる内子町にやって来ました。内子と言っても面積約300平方キロと、名古屋市とあまり変わらない広さがあるのですが、ここは八日市護国の町並保存地区。

 産物の無人販売です。自家用車ならあれこれ買って帰るんですが。

 富有柿一袋200円もさすが産地ならではですが、左の「ご自由にお取り下さい」がすごい。

 値段もさることながらこの無警戒ぶり。ここには悪人がいないのでしょう。

 中学校の立て札も泣かせます。町並み見学者は不審者じゃありませんよ、と信用してくれてるわけですから。

 国指定重要文化財の上芳我(かみはが)邸。この辺は南予の山の産物、特に木蝋の集散地であり、商売で財を成した家は白壁にベンガラ格子の邸宅を構えました。

 古い住宅がこんなギャラリーに利用されています。

 とんぼ玉の工房なんて珍しいですね。特色があって退屈しない町並です。
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道後温泉と四国山地を訪ねる旅(その4)

2013年11月08日 | 極楽日記(国内旅行)

 道後での宿はこちら。

 建物は「グランドホテル」という感じではないですが、係の人が常に目を配っているのがわかりますし、古い施設を清潔に保っている点は評価できます。

 玄関脇にあるこれも温泉なのはさすがに道後。内湯も改装して間がないらしく清潔。ただし外湯に行く人が多いので空いていて、ほとんど貸切状態でした。極楽息子(小)用の浴衣を用意してくれなかったのはちょっと減点。電話して持って来てもらったのに、また大人用の浴衣だったんです。

 女性客には艶やかな浴衣の貸し出しサービスも。

 夕食はこんな感じ。通常は部屋食らしいのですが、団体ツアーは宴会場を利用しているようです。基本的には松山の郷土料理です。

 白眉はこの鯛の兜煮。一番旨い所を半分ずつ。かなりの大きさがあるので食べ応えが…じゃないか。家族が残したのをみんな食べたからたくさんあったんです。実に旨いんですが、魚に慣れてない人は毟りにくいので敬遠してしまうんですね。何ともったいない。

 ほら、あまり本意じゃなさそう。子供向きじゃないとは思いますが、せっかくの料理が楽しめないとは残念。

 胴体はこうして刺身になったわけですね。

 鶏もちょっと一工夫あります。

 もずく酢も変化があって楽しめます。あとはメタノールコンロの豚肉かな。

 締めは鯛ご飯と吸い物。

 これだけは気に入ってお替りしていました。この食事は私と子供で大きく評価が割れるでしょうね。魚好きならお薦めできるんですが。

 擦り切れた敷居と新しい畳。部屋はかなり手の込んだ古い和室を、時代に合わせて改装したのがはっきりわかります。元は格調高い造りだったんでしょうが、ちぐはぐな後付けで安っぽい感じになったのは仕方がないとは言え残念。

 こんな素人配線は感心しませんね。左側は耐用年数を過ぎているはずです。火事を出さないうちに改修をお勧めします。
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道後温泉と四国山地を訪ねる旅(その3)

2013年11月07日 | 極楽日記(国内旅行)

 道後の名物の一つが、8000万円掛けたと言われるからくり時計。

 「坊ちゃん」の登場人物が登場して時刻を知らせます。

 一番人気はマドンナのようですね。

 からくりが動くのは毎正時から2-3分です。日によっては半時間ごとに動く場合もあるそうです。

 ライトアップされる夜の方がお奨め、と聞いたので時間をずらして来てみました。暗い中に電灯光で浮かび上がる明治の温泉場の雰囲気は、確かに昼間より見ごたえがあります。

 温泉町の賑わいは夜にこそあり。レンブラントライトで部分的に照らされた登場人物も、昼間より生き生きとしています。大の男が昼間に温泉に入ってても、怠け者にしか見えないもの。

 唯一、夜の明かりにそぐわないのがマドンナですね。夜の蝶じゃなくて昼間の花だから当然です。

 商店街も夜は別の顔。喫茶店や土産物屋が賑わう昼間とは違って、酒を出す飲食店が活気を帯びます。味倉さんは郷土料理店としてかなり有名なようです。暖簾には「中予風鯛めし」と「南予風鯛めし」がきちんと分けて書いてあります。狭い愛媛県でも鯛めしは大きく二種類があり、中予風が一般の人が考える鯛の姿のままの炊き込みなのに対して、南予風は刺身をご飯に乗っけてゴマやとろろをあえたもの。Twitterでryoko174氏がレシピを紹介して下さったのでリンクさせて頂きます。いい鯛が手に入ったら試してみると面白そう。

 ジャンボ団子は、「ぜんまいざむらい」の必笑だんご剣みたいな外観。作るのも食べるのも大変そうです。

 箸の専門店。繁盛しているようです。

 これは食事じゃなくて箸を試しているところ。ほとんどの箸は束ねてあって、使い心地がわからなかったので私は買いませんでしたが、息子たちの分を買って、名前を入れてもらいました。

 向かいにあった怪しい感じの喫茶店。こういう極端な変形建築の飲食店は、むしろ昭和に多かった気がします。代表格は松本のさかさレスト
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道後温泉と四国山地を訪ねる旅(その2)

2013年11月06日 | 極楽日記(国内旅行)

 昔ながらの雰囲気を残す道後温泉駅。

 坊ちゃん列車ですね。往時の列車を整備復元した観光用の列車です。資料によれば、これは明治21年製の機関車を復元して動くようにしたもの。音と臭いがディーゼルなのはご愛嬌。今時、街中を石炭蒸気機関車が走るのは難しいです。

 こちらに説明があります。日本最初の軽便鉄道(762mm軌道)だそうです。もっともその後一般的な1067mmに改修されています。こんなのが最盛期は18台も市内を走っていたそうですから、なかなか壮観だったでしょうね。松山は今でも四国で最大の人口を誇りますが、昔から豊かであったことがわかります。他の多くの主要都市は松山に遅れて路面電車を整備したのですが、ほとんどは廃線になっています。県庁所在地で路面電車が一度も作られなかったのは、我が故郷の徳島を含めて数都市しかないらしく、昔の徳島の貧乏ぶりがうかがわれます。

 こんな洒落た陶板の案内図。

 湯かごを持って道後温泉本館に。天気が残念です。

 建築は明治27年。当時の建物が残っているわけですが、何度も増築しているため、規模は3倍ほどに大きくなっているらしいです。屋根がごちゃごちゃと複雑な構造に見えるのはそのため。これを更に巨大に、奇怪な雰囲気を強調したのが「千と千尋の神隠し」の舞台となる湯屋だそうです。内部は撮影禁止なので、見たい方はぜひ道後まで。

 風呂上りに人力車に乗ってみました。15分ほどですが、駅前と商店街(道後ハイカラ通り)、放生園(からくり時計台)、そしてもちろん道後温泉本館を巡ってガイドもしてくれます。ただ乗って回るだけかと思っていたのですが、説明が充実しているので一回は乗っておくと記念になるのではないでしょうか。

 商店街を散策するのも温泉の楽しみです。道後は箸専門店のような特色のある商店が頑張っており、決して大規模な繁華街ではありませんが活気が感じられます。地方都市に多いシャッター通りとも無縁。

 愛媛のどこにでも売ってる「タルト」。伝統的な郷土菓子ですが、近年になって生産メーカーが増え、種類も多彩になって全国的な知名度が上がったようです。

 愛媛は山の幸も豊富です。最盛期の柿と、全国的に知られる愛媛みかん。まだ極早生なので本来の味じゃありませんが。興居島(ごごしま)みかんは高級品なのか、たいした値段ですねえ。

 松山では風呂上りのアイスクリームもみかん味。
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道後温泉と四国山地を訪ねる旅(その1)

2013年11月05日 | 極楽日記(国内旅行)

 今回の旅行先は四国です。まずは岡山まで新幹線。距離366.9kmは名古屋から東京までとほぼ同じ。「のぞみ」ならわずかに1時間43分ですが、今回乗った「ひかり」では停車駅が多く、途中で何本も抜かれるため2時間27分掛かります。これは団体ツアーで席が取りやすい「ひかり」をクラブツーリズムが一括購入したからでしょう。

 岡山からは特急「しおかぜ」で松山に向かいます。距離は214kmですが所要時間は3時間弱。やっぱり四国は遠いです。

 車内販売がないことはないですが、団体ツアーで当てにできるほどではないでしょう。岡山で弁当を買って乗り込みます。下津井は瀬戸大橋の岡山側にある古くからの港町。今は合併で倉敷市の一部になっています。昔、鞆の浦の下電ホテル(下津井電鉄が経営しているホテル。電鉄そのものは廃止されている。)に泊まったことがあるので、ちょっと懐かしくなりまして。

 中身はこんな感じ。岡山名物の祭り寿司とかままかりの酢漬けなど、この辺の産物がぎっしり並べられていて、なかなかいい感じ。

 極楽息子(大)は一も二もなく焼肉弁当です。

 新幹線と違って狭いし揺れるし、ずっと座りっぱなしなので疲れちゃったみたいです。

 何とか松山駅に到着。ここだけ見るとクラシックでいい感じが出ています。

 しかし駅の2階がダイソーとはかなり寂しい。

 左側のこれぐらいぶっ飛んでれば、これも郷土色かなと思います。野球が盛んな土地柄であることは知られていますからね。

 ここからは路面電車で道後温泉へ。
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気長にいこう

2013年11月01日 | 極楽日記

 腹が立っても、ぶつけたり蹴飛ばしたりしないように。任天堂はサポートのいいことで知られており、サポート情報を見るとかなりの損傷でも修理してくれるようですが、さすがにこれは新品の方が安いと思います。短期は損気。「ワシは気が短くて得をしたなあ。」なんて大人が言ってるの聞いたことないでしょう?
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