いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

道後温泉と四国山地を訪ねる旅(その2)

2013年11月06日 | 極楽日記(国内旅行)

 昔ながらの雰囲気を残す道後温泉駅。

 坊ちゃん列車ですね。往時の列車を整備復元した観光用の列車です。資料によれば、これは明治21年製の機関車を復元して動くようにしたもの。音と臭いがディーゼルなのはご愛嬌。今時、街中を石炭蒸気機関車が走るのは難しいです。

 こちらに説明があります。日本最初の軽便鉄道(762mm軌道)だそうです。もっともその後一般的な1067mmに改修されています。こんなのが最盛期は18台も市内を走っていたそうですから、なかなか壮観だったでしょうね。松山は今でも四国で最大の人口を誇りますが、昔から豊かであったことがわかります。他の多くの主要都市は松山に遅れて路面電車を整備したのですが、ほとんどは廃線になっています。県庁所在地で路面電車が一度も作られなかったのは、我が故郷の徳島を含めて数都市しかないらしく、昔の徳島の貧乏ぶりがうかがわれます。

 こんな洒落た陶板の案内図。

 湯かごを持って道後温泉本館に。天気が残念です。

 建築は明治27年。当時の建物が残っているわけですが、何度も増築しているため、規模は3倍ほどに大きくなっているらしいです。屋根がごちゃごちゃと複雑な構造に見えるのはそのため。これを更に巨大に、奇怪な雰囲気を強調したのが「千と千尋の神隠し」の舞台となる湯屋だそうです。内部は撮影禁止なので、見たい方はぜひ道後まで。

 風呂上りに人力車に乗ってみました。15分ほどですが、駅前と商店街(道後ハイカラ通り)、放生園(からくり時計台)、そしてもちろん道後温泉本館を巡ってガイドもしてくれます。ただ乗って回るだけかと思っていたのですが、説明が充実しているので一回は乗っておくと記念になるのではないでしょうか。

 商店街を散策するのも温泉の楽しみです。道後は箸専門店のような特色のある商店が頑張っており、決して大規模な繁華街ではありませんが活気が感じられます。地方都市に多いシャッター通りとも無縁。

 愛媛のどこにでも売ってる「タルト」。伝統的な郷土菓子ですが、近年になって生産メーカーが増え、種類も多彩になって全国的な知名度が上がったようです。

 愛媛は山の幸も豊富です。最盛期の柿と、全国的に知られる愛媛みかん。まだ極早生なので本来の味じゃありませんが。興居島(ごごしま)みかんは高級品なのか、たいした値段ですねえ。

 松山では風呂上りのアイスクリームもみかん味。
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