いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

スナップから圧縮効果を考える

2006年12月27日 | たまには意見表明

 名古屋ヒルトン恒例、年末チャリティーの巨大ジオラマです。鉄道模型が中心なのですが、ちゃんと空港もあるし、上空には旅客機や気球も飛んでいます。規模が大きいので小さなデジカメで全貌を捉えるのは残念ながら無理です。

 これもヒルトンの巨大クリスマスツリー。ツリーがちっとも立派に見えませんが、こういう前景と背景の両方を欲張った「バイフォーカル」な写真は難しいのです。スナップ写真においては、オブジェクトは1つに絞りましょう。「あれも入れて、これも入れて」と詰め込むと、どっちつかずの写真になることが多いです。

 機材があるなら、このようなバイフォーカル写真を撮るためには望遠レンズの圧縮効果を利用するべきです。FINEPIXのサイトがわかりやすいので参考にして下さい。ページの一番下にある作画例がまさに圧縮効果です。

 写真じゃありませんが、私はこの「圧縮効果」を最大限に引き出して厚みのある日本画を描いた名手が東山魁夷さんだと思っています。円熟期の東山さんの代表作には、中型あるいは大型カメラと超望遠レンズで風景を切り取る山岳写真家の視点と非常に近いものを感じるのです。「圧縮効果」を勉強するのに東山作品は又とない教材だと考えるのですが、いかがでしょうか。

 そして、デジカメで望遠を使いこなして写真を楽しもうと思ったら、それはもうデジタル一眼レフしかありません。しっかりしたファインダーと素早いズーミングあるいはレンズ交換なしに、画角の変化を享受できるはずがないからです。
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