いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

北京つまみ食い紀行(その5)

2011年07月25日 | 極楽日記(海外旅行)

 世界一広い広場とされている天安門広場にやって来ました。やっぱり太陽公園のミニチュアと違って立派です。

 中国共産党の90周年記念でイベントがあったみたいです。観光客には関係ありませんけど。

 警備もかなり厳重な感じがしました。警察車輌に混じって警察仕様のセグウェイが。

 日本ではベストセラーのプリウス。北京でも治安維持のため真面目に働いています。

 さあ故宮に乗り込みましょう。現在、故宮博物院の有料領域は南にあるこの「午門」から始まります。

 人気の観光地だけあって凄い人出です。

 延々と続く人波。東西750m、南北960m、面積725,000平方メートル。東山動植物園が600,000平方メートルほどなので、故宮の広大さは圧倒的です。

 皇帝の執務の場である太和殿。中国に現存する最大の木造建築だそうです。幅は東大寺大仏殿よりわずかに大きいのですが、奥行きと高さは大仏殿の方が大きく、歴史的な木造建築で世界一大きいのは大仏殿ということになります。近年、集成材の技術が発達したため、大館樹海ドームのような巨大な木造建築物が可能になり、単なる大きさ比較は意味がなくなっています。この前の広場に文武百官が額づいた歴史的な意味こそが重要なものです。

 当時の発想で、段差を越えるのに身分の高い人は階段を使い、あまり高くない人は坂道を昇り降りします。坂では姿勢を保てないため姿勢がぶざまに見えることを計算している、とガイドの厳さんが教えてくれました。非常に博識な人で、旅行中の解説だけでも分厚い本になりそうなほど熱心に説明してくれました。三国志に出てくる忠義の将、厳顔の子孫かどうかは聞きそびれましたが。

 皇帝のシンボルである五本爪の龍がそこかしこに飾られています。

 小さいのが太和殿のすぐ後ろ(北側)にある中和殿。大きい方は保和殿。どちらも皇帝用の控え室みたいなものです。保和殿は科挙の最終試験にも使われました。中に玉座があるらしいのですが、見る時間がありませんでした。
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