いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

北京つまみ食い紀行(その3)

2011年07月21日 | 極楽日記(海外旅行)

 広大な頤和園には屋台や流しの物売りがいっぱい。暑いので1元のアイスキャンデーがよく売れていましたが、ガイドさんは「あんなの買っちゃ駄目」と言ってました。炎天下でろくに保冷もしてないのに融けないキャンデーなんて、何が入ってるかわからないそうです。

 北京は日本の我々が思っている以上に緑豊かな街です。街路樹もたくさんあって、多いのは柳やシロマツ(白皮松)、サルスベリ、エンジュ。これは頤和園にあった枝垂れのエンジュ。

 東宮門近くの仁寿殿まで戻ってきました。ここが皇帝や西太后の執務室だったようです。

 ごくごく簡単な説明。世界遺産なのだから、もう少し凝っていると良かったです。

 門の数が建物の格式を決めていたため、やたらに門があります。

 東宮門脇のトイレです。「向前一小歩 文明一大歩」とはなかなかの文句だと思いませんか。アポロ11号で最初に月面に降り立ったアームストロング船長が "That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind"(小さな一歩に過ぎないが、人類にとって大きな飛躍である)と語ったのを彷彿とさせます。東大生物学科の古いトイレに「急ぐとも 心静かに 真中に 落ちて悔いなし 白糸の滝」と達筆で書いてあったのも名作だと思いましたが。

 昔から仕切りのない「ニイハオトイレ」に象徴される中国のトイレ事情は西側諸国にとって嘲笑の対象だったため、この数十年で国家の威信を掛けてトイレの改善に当たったそうです。お陰で今回の滞在中、トイレで当惑したことは一回もなし。地方に行けばまた事情が違うかもしれませんが、少なくとも北京では不自由しないで済むと思います。旅行者にとって有難いことです。

 北京でも有数の観光地なので、周りには物売りや物乞いがいっぱい。共産主義も90年を経るとかなり変わるものです。瓜の店は多かったです。北京周辺は桃の産地なのですが、北京人は「ない物を欲しがる」性格のため、桃より南方から来るスイカや瓜を喜ぶのだそうです。脂っこい北京料理に桃が合わないのも理由だとか。
コメント
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