いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

長く使えるパソコンは

2008年03月29日 | 比べてみよう
 長らく極楽家のパソコンとして稼動したDell XPS T450(Pentium III 450MHz)の後継機がほぼ決まりました。市場には無数の製品が溢れており、何を優先するかで仕様が大きく違ってくるのは住宅やクルマなど他の製品と同じです。現時点ではWindows Vistaを快適に利用できるスペックのパソコンが普及価格になってきましたので、少しばかりのスペックアップに大金を投ずる必要は薄れてきました。

 特にパソコンの要であるCPUやグラフィックボードは、クルマと同じで性能の高いものを更に高めようと思うと二次曲線的にコストが上昇しますので、少し抑えたところで我慢すれば効率のいい買い物ができます。見栄を張らなければポルシェボクスターじゃなくてマツダロードスターで腹八分という感じでしょうか。

 今、無理をして高いパソコンを買っても、1年もたたずに旧型になってしまいます。それなら最高のスペックを追うよりも、パーツを交換して長く使えるものを選んだ方がずっと得です。もちろん、安物買いの銭失いと言われるように、安いだけでアップグレードもできないようなパソコンは論外です。日曜日の新聞など見ていると、「Vista搭載!最新ノートパソコンがサンキュッパ!」などと安さだけ強調する通販の広告が見られますが、よく見るととても使い物にならない低スペックで、騙されて買った初心者はパソコンなどすっかり嫌になるでしょうね。

 そんな判断で、ケースや電源、マザーボードに信頼性のあるものを選ぶことにしました。ケースは一般的なATXに対応したもので、大型のファンを装備したもの。電源は十分な容量があり、長く使ってトラブルの出ないもの。業務用サーバーのように何年間も電源を入れっ放しということはないでしょうが、それに準じた信頼性があれば安心です。ですから音の静かさよりも耐久性を重視して、冷却ファンにきちんとしたボールベアリングを使ったAcbelの製品を選びました。

 磁気でモーター軸を浮かして静音化したという製品もありますが、本物の磁気軸受って、すごく大掛かりで高いんですよ。パソコンの電源程度に使われている簡易磁気軸受なんて、まだまだ信用できませんね。

 マザーボードはきちんとサポートしてくれるパーツメーカーの製品であること。CPUは新製品が出ると急速に値下がりしますから、1-2年後に今の最高級CPUを安く手に入れることができます。最初のCPUと互換性があれば差し替えて使用可能ですが、互換性情報やBIOSのバージョンアップなども必要です。ちゃんとしたパーツメーカーでないとそこまで面倒見てくれません。

 こうなると、ユーザーがパーツに触れることを実質的に禁じている家電メーカーやDell, HPのような完成品メーカーは除外になります。先週評価したGatewayも安さには惹かれるものの同様に除外。もっとも、Gatewayはmicro ATXボードを使っているのと、小型ファンや余裕のない電源を使っている点でもテーマに合いません。パーツ単位でBTOに応じてくれるショップブランドの中で、ノーブランドじゃなくてブランド品のパーツを指定できる中級クラスの商品を選ぶことにします。

 フェイスの限定企画で素性の確かなパーツを使った中級機、INSPIREが安くなっています。余裕のあるATXケースにAcbelの電源、14cmと8cmのファン、最新のIntel Q9300に4GBメモリ、自作派には間違いのない選択という意味で「鉄板」と賞されることもあるASUS P5K系のマザーボード搭載。グラフィックボードは誰もが認める鉄板、GeForce8800GTです。

 Q6600やQ9300はクロックが抑え気味なので、3D画像表示ではE8500あたりに負けるらしいですが、ゲームマニアじゃないのであまり気になりません。重いウィルス防御ソフトを積んだ状態で写真やビデオの編集をする用途には、最新クアッドコアの威力を見せつけてくれることでしょう。まあ、本音を言えば、最後に背中を押してくれたのは、数量限定でバンドルされるMS Flight Simulator Xだったりします。このスペックで物足りなければ、上位のCPUが安くなったところで交換する手もあります。Intelはそろそろソケットを変えるらしいので、そうなると選択の幅は狭いでしょうがね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする