ペンタックスのレンズの中ではM42スクリューマウントのタクマー50mmF1.4や55mmF1.8が「放射能レンズ」として有名ですが、Kマウント化された初期のレンズにも一部存在していて、結構お気に入りで良く使っているレンズにもありました。これは前玉側の方が圧倒的に高線量なので、トリウムガラスは前玉に使っているのでしょう。6.57μSv/h×24h×365day=57553.2μSv/year=57.5532mSv/year・・・一年中ずっと身体に前玉を密着させていれば一般人の人工放射線被曝限度(1mSv)の50倍以上被曝する計算になります。最もそんな使い方は現実的では無いし、30cmも離せば数十分の一の線量に下がるので意味の無い数字ですが、神経質な人は使わない時は遠ざけておいた方が良いかな…という程度でしょうか。
http://www.pentax.co.jp/japan/news/2005/200541.html
このプレスリリースによると、旧旭光学は昭和52年頃まで酸化トリウムを含むガラス片を加工してレンズを製造していた様で、この頃までにKマウント初期のSMC PENTAXレンズの多くは新しいMシリーズにモデルチェンジしているので、新シリーズ登場後も継続販売されたレンズと、Mシリーズ以降の新レンズには放射能レンズは無いと推測されます。暇を見て手持ちのペンタックスKマウントレンズを測ってみるか…