こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

今回はどれだけ成果が出るでしょうか?

2013年08月22日 | 天文・科学

 東京の昨日の雨は凄かったですね。でもこの雨、肝心な水源にしている「ダム」がある場所にはあまり降っておらず、現在「ダムの貯水量」は「利根川水系」の8つのダムでの貯水率は「47%」、「多摩川水系」では「69%」となっており、「水不足」状態であり「節水」を呼びかけている状態。

 今から12年前の「2001年」の夏も水不足に悩まされ、そのときに「東京都水道局」は「小河内ダム」にて「人工降雨装置」を設置、試運転をしたのです。そして、昨日21日その「人工降雨装置」を12年ぶりに「試運転」させたのです。

 さて、「人工降雨装置」とはどんな仕組みだかご存知でしょうか?装置を作動させると、装置からどんどん「雨雲」が発生し雨を降らす。と想像している方は多いと思いますがそれは違いますので、あしからず。

 まず、雨の降る仕組みですが、通常は「-15℃以下」の低温の雲の中で発生した小さな「氷の粒」が核となって周囲の「水蒸気」を集めて雪片になり、雲中を落下して成長しながら、下がるにつれ温度が暖かくなり、途中で溶けて「水」になり、それが「雨」となって降るのです。つまり、「雨を降らせるには雲の中に氷の粒」を作る必要があるのです。ただ、元になる氷の粒は、主に海の波飛沫で吹き上げられた塩の核や、砂塵、チリやホコリなどで、これを「核」として、周囲に雲の中の水蒸気が氷となって付く事によって出来るのです。このように「雨」を降らすには核になる粒子と低温な雲が必要になます。ある程度発達した積雲や層積雲の上部では0℃以下ですが、過冷却状態で、「-15℃」くらいまで「水」の状態であり、氷の粒にならないので雨は降りません。そこへ、強制的に氷の粒になる「核」を作るような物質を散布してやれば雨を降らせる可能性ができるのです。今回のその「核」になる物質に「氷の結晶」と「結晶構造」が似ている「ヨウ化銀」を使い、これを「発煙機」により上空へばら撒く事によって雨が降りやすい状況を作るのです。なので正確にはこのような方法を「クラウドシーディング」つまり「雲の種まき」と言います。

 このような装置で「小河内ダム」の管理事務所隣にある「小河内発煙所」と、そこから約20km離れた上流にある「犬切発煙所」で行われました。この方法を使うと「雨量」は「5%」ほどアップするようで、2001年の作動時には「50.7mm」の雨量があったといわれています。

 今回の運転では、作動開始から約10分後にはポツリポツリと雨が降ってきたようですが、これが「人工降雨装置」の影響なのかは不明なそうです。

 ただ、この人工降雨装置に使われている「ヨウ化銀」ですが、僅かに毒性があり、人工降雨装置での使用程度は非常に微量なので、問題は無いのですが、大量摂取をするとさすがに影響が出るようですが…。

 それでは本日の登場人物は、気象な話ですから、この方。「天元界 気象制御管理省 第三惑星管理室 東亜支局総合副局長 気象精霊」で「セルフィーヌ」さんの相棒でもある「リセルアーテ・アウステル・フォーニエル」さん。人工降雨装置に期待をしているようなしていないような…。

2013_08_22

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