こたなたよりこんなこと

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建築模型で見る日本の代表的な近代建築物

2020年12月18日 | 博物館・科学館

 12月もとい、今年もあと2週間ほどとなってしまいました。そこで、昨日今年最後の「国立科学博物館 上野本館」へ行ってきました。

 コロナ禍とあって今年もクリスマスイベントは無し。まぁここ数年は「クリスマスコンサート」以外のイベントは行っていませんが…。そして、企画展としては「日本のたてもの 近代の日本、様式と技術の多様化」が12月8日から1月11日まで開催されています。

 この「日本のたてもの 自然素材を活かす伝統の技と知恵」展は3館合同企画展として「国立科学博物館 上野本館」以外には「東京国立博物館」と「国立近現代建築資料館」でそれぞれ別のテーマで開催されているのです。なんでも「日本の伝統建築」が「ユネスコ」の「無形文化遺産」へ登録されるための活動の一環として企画されたようでして、実際にユネスコ無形文化遺産として「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」が登録されました。

 さて、「国立科学博物館」では「近代の日本、様式と技術の多様化」として、明治維新から現代までにおける「代表的な近代建築物」を「西洋建築への理解」「近代建築の思潮」「新しい都市の姿」「建築と自然。これから」の4つのテーマに分けて主体に「建築模型」、その解説に使用された部材や設計図、解説パネルが展示されています。

 なお紹介されている建築物は西洋建築への理解では「第一国立銀行」「三菱第1号館」「旧石巻ハリストス正教会堂」「迎賓館赤坂離宮」。近代建築の思潮では「三井銀行京都支店」「帝国ホテル旧本館」「旧東京科学博物館本館」「高島屋東京店」。新しい都市の姿では「霞が関ビルディング」「東京都庁舎」。建築と自然、これからでは「光の教会」「京都迎賓館」が紹介されています。

 この中で私として気になったのは、都民として身近であり、実際に展望台にも何回か行った事がある「東京都庁」。その建築模型はかなりの広範囲で、新宿へ行った事がある方ならとても身近に感じますし、あのビルがあると思うでしょう。比較的新しい建築物ですし、かなり建設当時から話題になっていたのですから、完成するまでの写真資料があっても良かったと思うんですけどね。何よりも面白いのが、このコンペティション用に使用された建築模型が他の建築物、モード学園コクーンタワーの建設時に一部が転用されており、「ここにも模型があったが、後の設計競技に際しててんようされた」と記載され空き地になっているのです。その分「住友三角ビル」側からの眺めがよくなっていますけどね。

 それと「旧東京科学博物館本館」。「東京科学博物館」となると「そんなのあったんだ」と思われるでしょうが、要はここ「国立科学博物館 上野本館 日本館」の事なんですよね。

 昭和4年に関東大震災で被災した「東京教育博物館」を復興すべく、上野公園内に復興建築され、昭和6年に完成したのです。今回展示されている模型は「日本館」となる前、すなわち「2007年以前」の姿で現在は「入館出入口」が地下になっていますが、以前は前庭となっており、入り口も1階正面から入館していたんですよ。それと、代表的な「クジラ」の像は現在の「シロナガスクジラ」ではなく、先代の「ザトウクジラ」になっていますので「1973年以降1994年以前」の模型でしょうね、内部もしっかり作られており、「ステンドグラス」も忠実に再現されている精巧な模型ですよ。

 初めに書いたようにこの「日本のたてもの」展は3館にて開催されているので、「東京国立博物館」はお隣ですから見に行きやすいですが、もう一つの「国立近現代建築資料館」は「旧岩崎邸庭園」の隣にあるようですので、ここだけは機会があったら行ってみようと思います。

 それでは、本日の登場人物はこの方、「ベルギー国立博物館」で「機械工学」の「学芸員」をしている「スキッパーキ」の 「Cheifille」である「ブランディーヌ・デュラン」さん。「建築」は専門ではないですが、技術的な部分もありますので、何となくは興味がある「ブラン」さん。日本の近代建築様式の模型たちを見て…。ちなみに背景は「日本のたてもの 近代の日本、様式と技術の多様化」展の入り口なのです。

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