レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

レディ・エミリー 探偵ポー

2019-01-17 09:40:10 | 
『レディ・エミリーの事件帖 盗まれた王妃の宝石』 ターシャ・アレクサンダー
ハーパーコリンズ・ジャパン2016年

 ヴィクトリア女王の時代を舞台にしたシリーズで3冊出ているうちの2巻目。
 うら若い子爵未亡人のエミリーは喪が明けたところ。夫の親友であったコリンと恋仲で、彼は秘密任務についている身の上らしい。(このへん「貧乏お嬢さま」を思い出す)
 世間を騒がせているのはマリー・アントワネット縁の品々が盗難にあっている事件。ロンドンにはブルボン家の末裔を自称する(ルイ・シャルルが生き延びていたという)うさんくさい男ベリーも話題になっている。そしてエミリーの近くでの殺人事件。
  エミリーは、ギリシア語学習を趣味としていて、社交よりも読書が好きな変わり者。
 ほかの巻も読みたくなってきた。



『陸軍士官学校の死』 ルイス・ベイヤード  創元推理文庫上下巻 2010年
 「ビブリオミステリー」の紹介の中で知った作品。
 早期に引退した元警官のガスが、士官学校での事件に駆り出された。生徒が自殺し、その遺体から心臓がくり抜かれていた。不気味な事件の捜査に、生徒のエドガー・アラン・ポーも協力者となる。そしてポーは容疑者の姉リーに恋するようになる。
 この作家はほかにも歴史絡みのものを多く書いているらしいけどあいにくこれしか訳されていないのは残念なことだ。

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