このごろ図書館でオペラのビデオ・DVDを借りて見まくっている。
モーツァルトの晩年(若死にした人にこの言葉はヘンだなあ)、『皇帝ティートの慈悲』というオペラがある。『魔笛』に比べてマイナーだろう。筋についての説明は以下のウィキペディアにまかせる。(同じ題でグルックの作品もあるようだけどこちらは出てこない。)
「皇帝ティートの慈悲 」
私の見た版では、風俗がまったく時代考証無視。フリフリ袖で白いサイドロールのカツラかぶったローマ皇帝がどこにいたんだ・・・。フランス革命を背景にした『マリーベル』by上原きみ子 で、このころの劇はいつの話でも当時の宮廷衣裳でやっていたと書いてあるが、ウィーンのオペラでもそういうことがあったのだろうか。
・・・17世紀フランスのコルネイユの『シンナ』に大筋が似ている。(当ブログの06、12,30に言及済。アウグストゥスの晩年、キンナの陰謀に対して寛大な措置をとったことがモンテーニュの『エセー』に書かれていてそれに取材している。)
自分に恋する男に対して、皇帝の暗殺を要求するという点が共通している。しかし、『シンナ』のエミリーが父の敵としての恨みなのに対して、『ティート』のヒロインのヴィッテリアの場合、自分と結婚してくれない元恋人である皇帝への恨みから言っているという違いは大きい。暗殺をセストに約束させてから、皇帝がベレニケと別れたので、自分と結婚の望みが出てきたものだから やっぱりタンマ!だし、ひどい女・・・。皇帝に許してもらって大団円で最終的にどうしたのだろう。
ところで、こういうオペラがあるのならば『シンナ』があってもいいはずだ。主人公カップルはだいたいテノールとソプラノが多いのでシンナとエミリーがそうだとして、この場合アウさんはどうなる。老け役はバスが多いようだけど、『サロメ』はヘロデはテノールでヨカナーンがバリトンという例もある。
若い時代を扱うならば、当然のようにオクタはテノールのイメージ。でもなんとなくリウィアはメゾソプラノで、むしろオクタヴィアがソプラノ。アグにバリトンで、マエケナスは、キャラとしてはテノールの感じだ。
格好はきちんとローマらしくやってくれよ。『暁のローマ』でズボンをはかせていたのはまだ許せるが、ロココは嫌だぞ!
深夜の『プレミアムシアター』の、ヘンデルの『ジュリオ・チェーザレ』を録画してあるのだ、さて、これで衣裳はどうなっているだろう。見るのに時間かかりそう。 クレオパトラとの絡みの時代だけなのでオクタの出番なんてないけど。
さて、じきに内水融『アグリッパ』の4巻発売。
表紙(正確にはカバー)に、1巻はヴェルチン、2巻はタラニス、3巻ヴェルカッシ。4巻は誰だろう。美形枠ということならば残りはオクタ坊、あるいはアントニウス。美形にこだわらないで出番及び目立ち方ならばカエサルもあり。
(『緋色い剣』で、コミックスの裏に誰が描かれるか予想するのが楽しみだった。重要で人気もあったろうに一度も出なかったマグヌスが不憫。)
4日に付記。上記単行本『アグリッパ』4巻を購入。美形枠ではなくカエサルだった。インパクトは最大かも。
表にどーんと出ているのだから、裏はオクタ坊やにしてほしかったと実は思う。
モーツァルトの晩年(若死にした人にこの言葉はヘンだなあ)、『皇帝ティートの慈悲』というオペラがある。『魔笛』に比べてマイナーだろう。筋についての説明は以下のウィキペディアにまかせる。(同じ題でグルックの作品もあるようだけどこちらは出てこない。)
「皇帝ティートの慈悲 」
私の見た版では、風俗がまったく時代考証無視。フリフリ袖で白いサイドロールのカツラかぶったローマ皇帝がどこにいたんだ・・・。フランス革命を背景にした『マリーベル』by上原きみ子 で、このころの劇はいつの話でも当時の宮廷衣裳でやっていたと書いてあるが、ウィーンのオペラでもそういうことがあったのだろうか。
・・・17世紀フランスのコルネイユの『シンナ』に大筋が似ている。(当ブログの06、12,30に言及済。アウグストゥスの晩年、キンナの陰謀に対して寛大な措置をとったことがモンテーニュの『エセー』に書かれていてそれに取材している。)
自分に恋する男に対して、皇帝の暗殺を要求するという点が共通している。しかし、『シンナ』のエミリーが父の敵としての恨みなのに対して、『ティート』のヒロインのヴィッテリアの場合、自分と結婚してくれない元恋人である皇帝への恨みから言っているという違いは大きい。暗殺をセストに約束させてから、皇帝がベレニケと別れたので、自分と結婚の望みが出てきたものだから やっぱりタンマ!だし、ひどい女・・・。皇帝に許してもらって大団円で最終的にどうしたのだろう。
ところで、こういうオペラがあるのならば『シンナ』があってもいいはずだ。主人公カップルはだいたいテノールとソプラノが多いのでシンナとエミリーがそうだとして、この場合アウさんはどうなる。老け役はバスが多いようだけど、『サロメ』はヘロデはテノールでヨカナーンがバリトンという例もある。
若い時代を扱うならば、当然のようにオクタはテノールのイメージ。でもなんとなくリウィアはメゾソプラノで、むしろオクタヴィアがソプラノ。アグにバリトンで、マエケナスは、キャラとしてはテノールの感じだ。
格好はきちんとローマらしくやってくれよ。『暁のローマ』でズボンをはかせていたのはまだ許せるが、ロココは嫌だぞ!
深夜の『プレミアムシアター』の、ヘンデルの『ジュリオ・チェーザレ』を録画してあるのだ、さて、これで衣裳はどうなっているだろう。見るのに時間かかりそう。 クレオパトラとの絡みの時代だけなのでオクタの出番なんてないけど。
さて、じきに内水融『アグリッパ』の4巻発売。
表紙(正確にはカバー)に、1巻はヴェルチン、2巻はタラニス、3巻ヴェルカッシ。4巻は誰だろう。美形枠ということならば残りはオクタ坊、あるいはアントニウス。美形にこだわらないで出番及び目立ち方ならばカエサルもあり。
(『緋色い剣』で、コミックスの裏に誰が描かれるか予想するのが楽しみだった。重要で人気もあったろうに一度も出なかったマグヌスが不憫。)
4日に付記。上記単行本『アグリッパ』4巻を購入。美形枠ではなくカエサルだった。インパクトは最大かも。
表にどーんと出ているのだから、裏はオクタ坊やにしてほしかったと実は思う。
少なくとも初心者として見る場合には、オーソドックスなものを見たいです。幸い私がこれまで見たものは、そうヘンテコなものではないですが。
それ以外にも台本作家を挟んでオラトリオなど数多くのバロックの名曲が生まれているのは当然と言えば当然なのでしょう。しかし何よりも落とせないのは、シャルパンティエの「メデア」ではないでしょうか。素晴らしいCDは所有していますが、ルーアンかどこか音楽祭での映像もある筈です。
やはり、オペラはコミックもよいですが断然セリアの方が本筋でしょう。