『被疑者アンデルセンの逃亡』竹書房文庫
アンデルセンとはあのアンデルセン。
娼婦の猟奇殺人があり、その嫌疑がかかる。 猶予期間中に真犯人をつきとめないと命がないという状況で、 被害者の妹と協力して捜査する。
真相は実にグロテスクでかつ哀しい。
『人魚姫』『マッチ売りの少女』とも絡めてある。
アンデルセンといえば、地元図書館にある『グリム兄弟とアンデルセン』という本を借りようと思っているのだがもう長いことかえってこない、、延滞ではなかろうか、早くせい!
スタール夫人『コリンナ』
イタリアが舞台で、美貌の即興詩人コリンナと、 スコットランドの貴公子との恋、そして破局。
紀行ものの要素もあり、 そしてイタリアの芸術論等もたくさん盛り込まれている。
作者はドイツ文学史でも名前の出てくる人だし、 西洋史を楽しむ人間にとっては、 行動力も自意識も旺盛な不美人才女としておなじみ感がある。
『蝶のゆくへ』葉室麟
女学生の星りょうを中心に、藤村、透谷、一葉等の有名人たちがそろぞろと登場、主人公は架空かと思っていたら、のちに中村屋でインド独立運動の志士ボーズとも関わる人だったとは。
少女マンガでもやってほしい世界。